逆走車とバイクの事故

軽自動車が高速道路を逆走。正面から来たバイクと正面衝突し、乗っていた人は亡くなったという。逆走した67歳のドライバーは「どこから高速道路に入ったのか解らない」と言ってるそうな。被害者の遺族からすれば、全く納得出来ない事故である。あまりの理不尽さに諦めようもない。

けれど認知症と判断されれば、それ以上の責任を追及出来なくなる。実際、軽い認知症状態だった可能性大きい。隣近所の人が被害者なら話も違ってくるけれど、今回のケースだと社会的なダメージだってほとんど無いだろう。任意保険会社から保険金支払われて一件落着。それでいいのか?

徹底的な逆走防止策を導入する時期だと思う。入り口少ない高速道路の場合、対策は容易だ。逆走車を探知するセンサー付け、ゲートを降ろす。高速道路の出口側には事前警告機能を加えればよい。ETCゲートなどよりコスト的にはずっと安いと思う。なぜ導入しないのか不思議でならぬ。

先日、日産の志賀さんにインタビューした際に「高齢者の逆走を防ぐ装置も作りたい」と言ってました。企業の代表だって深刻な状況だと考えている。高速道路を管理する側からすれば、当然のことのように対応すべきだと思う。今までバイク乗りが正面衝突しなかったのは運が良かっただけです。

本来なら政治家が動いてくれなければならない。全く政治に興味の無い私ながら、こんな時だけはチカラの無さを憂う。自転車といい、認知症への対応といい、日本の道路はロシアンルーレットのようになってきた。バイクも対向車が凶器になったら怖いなんてモンじゃありません。

参考までに書いておくと、万一逆走車と出くわしたら、相手は無意識で左側を走ろうとしているため、たいてい追い越し車線にいる。したがってコチラは左側の走行車線へ逃げること。普通の対向車だと思えば間違いない。追い越し車線の右側が最も危ないということです。

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2 Responses to “逆走車とバイクの事故”

  1. 白木 晴幸 より:

    認知症、長寿大国ならではの“悩みのタネ”ですね。
    しかし行政や高速道路公団はなぜこの逆走問題に取り組もうとしないのでしょうか?
    不要な高速道路を延長する予算があるのならその予算を逆走防止対策費にすればよいのに…。

  2. おひさま より:

    今回の事故は軽自動車でしたが、さらに危ないのが軽トラ。
    差別ではないですが(私も軽のユーザー)、軽は地方では日常の下駄代りなので、免許を返納したような認知症の人もいつの間にか無意識に使ってしまいます。
    それでいて、安全対策が二の次みたいなところがあって、それに輪を掛けて軽トラは安定性が悪いとなれば、無法地帯になるわけです。
    実際、秋田県警では事態を重くみて、軽トラの事故防止を呼び掛けてます。運転するのを見てると、やはり高齢者の軽トラはどこかフラフラしていて危ないんですよ。
    最近発売の軽自動車は自動ブレーキ付きが多いですが、軽トラにも必要(むしろ軽トラだから必要)と感じます。

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