軽自動車勝負始まる

軽自動車バトルが激化しそうだ。火を付けたのはトヨタである。9月下旬にムーヴ・コンテを発売。年末にハイゼットバン。続いて1車種を加えるという。この動きに危機感を持っているのはモロに影響受けそうなダイハツのディーラー。トヨもダイハツも「月販売3千台規模なので心配
しないで欲しい」とコメントしている。
 
確かに2012年3月までの販売計画を見ると1万台。1年で1万台ペースだ。さらに2012年は1年あたり6万台規模しか考えていないという。その通りならダイハツのディーラーにとって大きな影響無いと思う。しかし! トヨタのディーラーだって売れたらお客さんから納期を聞かれる。供給してもらわなくちゃならない。
 
思い起こせば日産がスズキの軽自動車の販売を始めた際、鈴木修会長が「日産に出すのは1車種だけ。1ヶ月に3千台なのでスズキのディーラーの脅威にはならない」と言ってました。されど震災前の2月の登録台数を見たら1万6千台。ホンダの軽自動車の登録台数より多い。トヨタならもっと売るかもしれません。
 
トバッちりを受けるのがホンダだ。ダイハツは超低燃費車を発売し、スズキも黙っていないだろう。トヨタと日産は販売網を活かしてシェアを確保すること間違いなし。圧倒的に喰われるの、ホンダです。どうするのかと思っていたら、日刊工業新聞に『年内に新型車』という記事が。新エンジンを搭載する模様。
 
さらに2012年は従来より10万台販売台数を伸ばすという。ダイハツが元気。スズキだって真剣勝負。三菱自動車は日産と新会社を立ち上げ販売台数をキープするだろう。スバルの販売台数が限りなくゼロになっても、ホンダの10万台増は厳しい。果たして秘策があるのだろうか? 
 
多少広かったり、アイドルストップ付きだったりするくらいじゃ勝負にならない。2気筒エンジンや超軽量ボディ。低価格戦略か、はたまた腰が抜けるくらい
カッコいいか。その上で販売網を強化しなければならないと考える。切磋琢磨により優れた製品が出てくれば、結果的に強い国際競争力を持てるだろう。
 
・ECOカーアジアは「リーフ、思ったより売れない?

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5 Responses to “軽自動車勝負始まる”

  1. tonpochi より:

    環境自動車税が2012年4月から導入された場合、自動車税はCO2排出量によって課税されます。従って、これまでのように軽自動車だから税金が安いという図式は効かなくなってしまいます。
    しかるに、今後開発される軽自動車の燃費はJC08モードで30Km/L以上を目指さないと売れ行きは厳しくなるのではないでしょうか。
    今なら、まだユーザー認知度が低いので旧タイプの軽自動車が売れていますが、来年度以降は燃費の悪い軽自動車の税金は今の4倍に跳ね上がってしまう可能性があるので、急激に販売が落ち込むかもしれません。
    今度のホンダの新型車もおそらく打倒イースで、JC08モード30Km/L以上を出してくると思います。
    環境自動車税の導入、どうなるのでしょうね。
    PS.先程作成途中で送信したかもしれません。
      そちらは掲載しないで下さい。m(_ _)m

  2. 真鍋清 より:

    こんばんは。
    ここのところ国沢さんへの投稿でも「ダッジ・チャレンジャー」だの「レクサスIS350」「BMW」だと「中大型車oriented」だった小生、実際には9割方7年落ちヴィッツ1300U-L/89760km走行に乗って走りまわっており、ダイハツミラシリーズの新しい仲間「イース」に新時代を開く気迫を感じております!
    ヴィッツがやがて13-15万kmに達してサービスコストが非現実的なほど高騰し、レクサスISを一通り乗って大パワーを堪能し尽くしたら両車を売却してダイハツイースにしたいと真面目に考えている一方で、日産・三菱合弁会社が開発/三菱水島工場で生産予定の新世代軽自動車の「メニュー」に密かに期待を寄せている今日この頃です。
    中でも今年3月にひっそりと生産を終えたミニカがしばしの沈黙を経て合弁会社の下で新世代の設計で復活するなら願ったり叶ったりであるのと同時に、その新世代軽のファミリーがインド/中国等をメインターゲットに据えた新興国戦略のAセグメント車と共通のプラットフォームを用いてなおかつエンジンが軽量2気筒660cc、Cd値は0.26-0.28、燃費はJC-08で40km/l…..だったらと夢が広がるのが正直な所です。
    震災後日本の複雑な社会情勢に風穴を開け、国情にあった経済性と等身大故の乗る楽しさを併せ持ち、新たなモビリティの方向性を江湖に示してこの国のものづくりの現場も活性化したら―と考えるにダイハツイースを皮切りに三菱/日産の軽一族、ホンダ新世代ビートにNコロetcと連なる次世代軽の展開こそが「失われた20年」を脱してこの国を新たな開花期に導くファンファーレ足りうることは想像に難くありません。それ以前に一ドル76円!!!!の病的な円高とそれに伴う産業の空洞化をどう食い止めるか、所得税の増税とどう整合性を取るかなど、幾多の課題がどう目処が付いていくか、そちらともども目を離せない向こう数年となろう。

  3. 阪神ファン より:

    私は、ダイハツ販売会社が大きな影響を受けることはないのではないかと思っています。
    ダイハツ販売会社はダイハツ本体の100%子会社。
    その販売店が傾くと困るのはダイハツ本体。
    また、ダイハツ本体が傾くと困るのは50%以上出資しているトヨタ。出資比率や連結決算などのことを考慮すると、トヨタ・ダイハツ間で上手く調整するのではないかと思っています。
    なので、ダイハツが新たに販売会社を設立する必要もなく、トヨタも販売台数の多い軽自動車を扱えるという、お互いメリットが生かせる程度の販売でないかと思っています。
    個人的には、トヨタ・ダイハツ連合、三菱・日産連合が脅威かと・・・。いい競争をして、素晴らしい軽自動車を販売してほしいですね。

  4. さね より:

    トヨタ相当売るんでしょうね結局のちのちには。ダイハツディーラーもスバルも困るんでしょう、きっとのちのちには。ホンダはその噂の新型がコケたら撤退かな?のちのちには。スズキはもしかしたら、いざ売れゆき落ちたら、日産三菱連合に参加するのかな軽自動車部門だけ? どうなるかわかりませんが、ますます軽自動車の比率が高くなりそうですよね。税金云々はおいといて、トヨタでも販売が決まったことだしいい加減、なあなあにせず、普通車も含めて日本車の世界的競争力高める為に、軽自動車規格を考えなおした方がいいと思います。国内だけの競争にせず、グローバルで通用する軽自動車規格にしなければ自動車業界全体にとって不幸な気がするし、ユーザーにとってもメリットあると思います。本当に早くしないと危機感を感じます。軽自動車こそ日本車の未来だからこそお役人や政治家の人や自動車業界全体で考えてほしいです。現状ではEVにも的してると思うし。国内でガヤガヤやるのもいいですが、日本人だけでなく世界中の人々がで軽自動車によって幸せになれれば素晴らしいじゃないでしょうか。国内では税金は安い方でお願いしたいし、燃費は今よりかなり伸びるだろうし。

  5. 那須与一 より:

    確かに。
    スズキのモコが欲しいけど、最寄のスズキって地元、身内だけの個人ディーラーが多くて、お茶も出てこない。けど、日産なら初めてでもきちんとした対応してくれる。普通車と軽を交代させながら乗りたい私は、やはりトヨタの方が車種が多いし、同じクルマのエンブレムならトヨタ・イースの方がブランドイメージがいいです。
    あとトヨタたなら無理な値引きも言えますが、ダイハツだと「軽は元々安いので3万がサイコーなんですよ!」と言われたり、ワンダフルクレジットを使うと値引きが無かったりと、トヨタ並に強気な販売もしていましたからね(笑)いずれにしろ選択の余地が増えるのは良いことです。

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