逆走車を見たら左に避けろ--と言われるが、インバウンドは右に避けなければならない

先日北海道に行った際「最近レンタカーの逆走が増えていて怖い」という話を聞いた。同じような話はインバウンドが急増した頃の沖縄でも問題になっていた。日本人が右側通行の国でレンタカーを運転すると、多くの人は逆走というミスをしがち。かくいう私も学生時代にアメリカでレンタカーし、逆走した経験を持つ。幸い狭い路地で徐行速度だったため事なきを得た。

困ったことにインバウンドの逆走事故は間違いなく発生しているのだけれど、数字になって出てこない。警察がダンマリを決め込んでいるからだ。数字を出しているのは国交省のみ。しかも最新のデータなく、新型コロナ期間を含むためインバウンド比率は低いだろう2017~2022年の平均で年190回という情報のみ。したがって実情が解らないのだった。

少なくとも警察はインバウンドの逆走事故についての防止策を打ち出していない。自衛策として「逆走車に遭遇したら左に避けろ」と言われる。高齢者であってもドライバーは左側通行を身体で覚えており、反射的に左に避けるからだ。左と左に回避すれば接触しないで済む。ところが右側通行の国って右側に避けます。右と左に避けたら正面衝突だ。

ということで私のWebを読んでいるような上級者は2つのパターンを覚えておけばいい。まず高速道路でも片側1車線の一般路でも、自分から見て右の車線や右側を走っているなら左に避ければOK。これ、日本人です。認知症の人であってもかわせる。自分から見て左側を走ってくる逆走車を見かけたら、基本的にインバウンドです。右に避けよう。

抜本的な対策はADASで逆走を判定し(カメラが付いているためその気になれば可能)、減速制御を入れればいい。されど赤信号や一時停止と同じく国交省が許さないだろう。国交省、インフラ側に強く強くこだわる。監視カメラで逆走車を検知し、クルマに情報送るとか言ってます。しかも当局は日本語しか考えていない。期待せず、対向車に出くわした時のイメージトレーニングを。

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2 Responses to “逆走車を見たら左に避けろ--と言われるが、インバウンドは右に避けなければならない”

  1. beart より:

    >国交省、インフラ側に強く強くこだわる。

    ITS利権ですね
    その昔、アイサイトの赤信号自動停止機能が封印させられたのも....

  2. トヨタ車ユーザー より:

    先日、片側一車線で黄色いセンターラインの道で、外国人運転の車にぶち抜かれました(追い越し)。車は「なんちゃらミサイル」でした(笑

    日本の外の人は、「丁寧な運転を…」というよりそもそも「ぶつからなければOK」という感じの人が多いのか、恐れられています。

    横断歩道で停まったら小学生に深々とお辞儀されました。同じ大人として見られたらどうなんだろうなあと複雑な気持ちです。

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