イースの技術に驚く(9月27日)

ミラ・イースの詳細を見ていくと、このクルマに投じられた技術の凄さに驚く。開発の最初の段階から徹底的なコストダウンと
軽量化と省燃費化を目指しており、しかもお金を掛けるべきところは譲っていない。イースの技術を使えば世界的に需要が高まるだろうエントリーカーだって素
晴らしいモデルを作れるだろう。

トヨタが見過ごすワケがない。ここ1ヶ月で(ワクドキ試乗会やフランクフルトショーがありました)多くの
トヨタ関係者から「開発中のクルマが出てくれば必ず驚くと思います」とか「もう少しすると面白いクルマをお見せ出来ますよ」という話を聞いた。2012年
末あたりからその動きがハッキリ見えてくるそうな。

その一つがイースの技術使ったコンパクトカーらしい。国際水準からすれば驚くほど安価で燃費の良いクルマになることだろう。もちろん韓国だってついてこれまい。インドネシア工場で作るクルマは、ダントツに燃費の良いコンパクトカーになるん
じゃなかろうか。インドやブラジルといった国での需要も大きいと思う。

ガラパゴスで進化した技術は、体力さえあれば海を渡って海外で新し
い生存競争に勝っていけることだろう。さて。スズキやホンダの軽自動車はどうか? 両社共に時間さえあればイースのようなクルマは作れること間違いなし。
ただ軽自動車と、海外向けのコンパクトカーの両方を同時に開発出来るだろうか?

軽自動車と世界が要求するエントリーカーのスペックは微妙
に違う。日本の軽自動車ワクだとボディサイズ小さく、排気量だって足りない。もちろん軽自動車ベースにコンパクトカーを作ることだって可能。スズキはGM
向けにワゴンRのワイドボディを作ったし、パッソ/ブーンだって基本骨格を見たら軽自動車である。

しかしこれらのモデルが最適設計か? 
と聞かれたら「No」。小さいボディで厳しい衝突安全性をクリアしようとしてる軽自動車は、オーバースペックの部分もあるし、ボディを大きくすると足りな
くなるような部分だって出てきます。エンジンも660ccの最適設計と900ccの最適設計で違ってくるに違いない。

本来なら国が世界の
動きを見て日本の軽自動車の企画を国際水準にするなどのバックアップをすべきだろうけれど、残念ながら日本政府にそんな先見性は無い。いや、軽自動車サイ
ズを大きくしようとすれば税制の問題も出てくるし、ミニチュアサイズの車検場だって対応しなければならない。問題山積です。

ということでメーカーに戻る。最近どこでも言われている通り「改革の速さ」と「新しい着目点の技術」が必要。正面突破を狙うのでなく、サイドチェンジしてクイックに攻めていく。軽自動車にもコンパクトカーにも使えるイースのように安くて軽くて燃費良いクルマを作る技術を猛急で確立するということです。

・ECOカーアジアは「アメリカで見逃せない変化が起きている

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3 Responses to “イースの技術に驚く(9月27日)”

  1. 猫の手 より:

    イースなかなか気合が入ってるみたいですね、今度試乗に行ってみようかな?
    私もダイハツのエッセに乗ってますが、軽自動車は車を道具と考える人にとってありがたい存在です、地方は車なければ生活できませんからね。
    個人的には原付のように軽自動車第二種なんてどうかなと思いますね。排気量は800cc〜1000ccぐらいで寸法の制限は5ナンバー枠までとか、自動車税は\15000くらいにする。
    安全性も高く出来ますし、実用燃費も20km/Lぐらいはいけるんじゃないかと思います。
    ちなみにうちのエッセECOは通勤使用で16km/L前後、郊外走行で25km/Lです。
    やっぱり渋滞かかると軽自動車も悪くなりますね。(;ω;)

  2. さね より:

    やっぱりそんなに凄い技術なんですかイーステクノロジー。ヘッドレスト議論は置いといて。じゃあやっぱり似たような?フルスカイアクティブテクノロジーの車CXー5でたら凄いんでしょうね。 軽の企画の話は賛成です。同じように考えてる人は大勢いると思うのに、国策としてなーんにもできないなんて、無策だなぁ政治も官僚も。ついでに経団連の方々も、もっとプッシュすればいいのに… 素人に言われなくても分かっていて、いろいろな問題あるんでしょうけど。 トヨタは気がついてイーステクノロジーみたいな技術を使って、車を開発してるのかぁ。やっぱり抜け目ないとゆーか、トヨタグループ凄いな。出来てきた車の出来不出来は別として。 他メーカーも負けずに頑張ってほしいです。 またいちゃもんみたいですけど、カタログ燃費はどーでもいいんで、乖離率の少ない車にしてほしいです。数字のインパクトがほしいのは分かりますが。一つの目安にはなりますけど、現実の使われ方とかけ離れすぎな気がします燃費表示。せっかくの技術が数字の為にショボくなるのが、もったいない気がするんです。例えばデミオなんか数字は出したんだし、圧縮比下げてでも、スカイのAT、MT乗せたグレードだしたらいいのに…て感じです。

  3. 真鍋清 より:

    小生も今のヴィッツ1300U-L/2004年式(91503km走行)の後釜としてダイハツイースに大いに期待している身だが、せめてオプションでも後席ヘッドレストの設定はないものだろうか。
    せっかくのメカニカルロス低減・転がり抵抗減少に見る技術者の叡智も乗員(後席)がむち打ちに遭ったのでは台無しも同然だと思う。

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