FT-86とスバル

9月26日売り号のベストカーで、FT-86を巡るトヨタとスバルの温度差についての記事が出ている。私も9月5日のTOPで同じようなことを書いているけれど、隠していた人の名前や「辛抱タマラズやっちゃう寸前の事象」までベストカーに出ています。ちなみに文中に出てくる情報提供者は私じゃありません。

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市販エンジンそのまんまだという

ただフランクフルトショーの時はスバルもガマンしていた。展示されていたBZRに市販車と全く同じエンジンを搭載されていたのだけれど(考えてみればこれも
挑発的なことですね。直噴D4-Sはトヨタの技術)、そいつを強くアピールすることもせず。そもそも銀メッキがビカビカ過ぎてナニもワカランですけど。

両社の反応はどうか? トヨタに聞いてみたら、ほとんど意識していない。「こういうクルマだから盛り上げていただくのはけっこうなことです」という感じ。ダイハツに対する扱いと基本的に同じ。考えてみれば技術力のあるヤマハもトヨタは黒子にしてきた。いや、そんなこと言い出せばキリがなくなるかもしれない。

GT500の競技車両だって作っているのは東京R&Dとか童夢である。スバルのWRCもプロドライブのノウハウに頼るブブンが多かった。本来なら開発を受けた側は”違いのわかるメディア”などにコッソリと実情を教え、そいつを匂わせた記事を書いて貰ってプライドを満足させるといのがセオリー。

でも今回スバル側はそういった対応をしてことなかったのだろう。ベストカーで印刷物になってしまうと、ネットでのウワサ段階から少しステップアップする。果たしてどうなる? ちなみにFT-86が予想以上に良いクルマであるという情報はドンドン入って来る。発表時の価格は250万円からになりそう。

・ECOカーアジアは「i-MiEVのエコラン大会が

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8 Responses to “FT-86とスバル”

  1. アミーゴ5号 より:

    スバルは、少し冷静になるべきでは?
    もちろんクルマの技術もハードも、スバルそのものだと思います。
    でもトヨタと組まなければ、今でもスバルは、自社でFRを作ろうなんて考えていないでしょう。
    自分は、FR化の息吹を吹き込み商品化に漕ぎ着けたのは、トヨタの多田さんのおかげだと思っています。「4WDとターボとハイグリップタイヤを否定するところから始まった」という多田さんのコメントに、スバルのタブーを打ち破る、壮絶なプロセスを感じずにはいられません。
    もっとも販売前に「あのクルマ、いいだろ!オレっちが造ったんだぜ〜。」と盛り上がるのは大いに結構だと思います。
    もっともトヨタは、上から目線で泳がせるだけでしょうし・・・。
    だいたい、そんなにハードにこだわるなら、スバル自社からオリジナルのセダンでもワゴンでも出せばいいんですよね。
    というか、「出してください、買いますから〜」という毎度のオチです。
    m(_ _)m
    しかしベース車両の199万はともかく、標準タイプの250万からというのは、値が張りますねえ〜。
    イース、3台分?
    (-_-;)
    排気量と馬力的には、計算は合いますね?
    (゜゜;)\(–;

  2. 下澤 淳 より:

    FT-86は楽しみな車です。「買うか?」とか「売れるか?」聞かれると厳しいかもしれませんが、結構気軽に試乗出来そうですのでそれが楽しみです。
    最新のFRのMT車ってだけでワクワクします。この不景気の中で実際に販売するだけでも凄い事だと思います。いろんな評論家や車好きの方が様々な評価を下すと思いますからその辺も楽しみです。
    日本価格は高いですけど、アメリカ価格は装備を簡略化して200万ぐらいから販売ですかね?それとFT-86のデザインはアメリカ市場向きに思えます。ちなみに本来狙っていた現行B4はそのアメリカ狙いのデザインから購入を諦めました。
    ところで、スバルはあの格好いい次期SVXとか噂があったコンセプトカーを何時販売するのでしょうか?ボツデザインにするには勿体ないです。
    http://www.carview.co.jp/tms/2009/take_car/subaru_hybrid_tourer_c/default.asp
    これをベースに4ドア化したベストカーの2010年2.26号10PのCGイラストが特に格好良かったです。
    スバルとトヨタの問題ですが、ベストカーの記事を読んでから考えたいと思います。

  3. 小林 英弘 より:

    こういうクルマが発売されるのはいい事ですね。今の時代のニーズは「低燃費追求車」や「多人数スペース追及車」なのでしょうが、「運転する楽しさ追及車」が皆無な今の市場はある意味「歪んでる」「偏向してる」と思います。「予想以上に良いクルマ」との事なので売れるといいですね。ただ250万円はちょっと高い気もしますが…まぁ今の20代の若いシはそもそもこの手のクルマには興味ないでしょうから、30代から上の「そこそこお金持ってる層」の人達が購買層のメインになるんでしょう。それなら250万円でも売れるんじゃないでしょうか?
    後、男性が「不便だろ」「狭いだろ」「ヒト乗れないだろ」と言って敬遠するクルマを女性がアッサリ買って乗ってたりしますよね。前にも書きましたが職場の近くで若い女性が真っ赤なヒュンダイクーペに乗ってたり、他にも最近見かけた所では新旧ロードスターやWILL VS、DC5インテグラなんかに女性が1人で颯爽と乗ってました。女性の方が変な「しがらみ意識」に囚われず自由に乗りたいクルマを選んで買って乗ってる印象です(かつて20代の時にコンパの帰りに女の子がシルバーの2代目ロードスターで家まで送ってくれたのは良き思い出です(笑))。でもFT-86とBRZは女性にはちょっとマニアック? そこは雑誌やCM等での宣伝次第でしょうが、あまりディープなうんちく語りなCMは止めた方がいい様な…(笑)。

  4. さね より:

    金だしてる側と、その金で開発してる側の考えの違いですよね?
    スバルには可哀想ですが、金だしてる方が自分たちの会社が作った車でしょう。どー考えても。スバルは開発したから思い入れが強いだろうけど、結局トヨタからすれば、スバル開発陣は下請け感覚なんでしょう。それがイヤなら、トヨタをから独立するなりしないと無理。車好きじゃない多くの世間の人はトヨタの車と思うんじゃないかな多分? トヨタなしで生き残れないなら、うまく立ち回って新しいプラットフォームでハイブリッドFRレガシィ作ったりAWDはモーターで、アイシンの6、8速ATを縦置きAWD用に改造してインプレッサに使うとか、サンバー勝手に復活させたり、リニアトロニックはもう捨てたりして、大胆にいったらスバルブランドもトヨタの下請けイメージなくなります多分。僕の中では。BRZの開発の問題だけじゃないよーな気します。多分企業風土の違いで根が深そうな?だからトヨタから足りないものをもらうだけもらってトヨタなら金持ちだし太っ腹なはず? したたかに頑張ってください。FTー86に関しては、勝負あり。トヨタの戦略勝ちな気します。トヨタの人も、金持ちでももうちょいパートナーとして、スバル、ダイハツ、下請け会社を敬愛なる精神でせっしないと品がないとゆーか、1大企業の人間としてどうなんでしょう個人としても?とゆう気もします。ようはお互いに、相手をリスペクトでいってください。

  5. COLT より:

    BRZなんかを作るよりインプレッサのFRを出した方がいいと思うんですが・・・・・。

  6. 団塊eurasia より:

    元々、スバルは技術屋集団の会社でしたので、技術や性能を優先し、コストのかかった機構や部品を採用した車を開発・生産・販売してきたため、他社との競争において1台当たりの利益幅が少なく(商売が下手)、経営的に低迷していました。 トヨタの傘下に入り、潤沢な開発費用が投入されれば、技術力がありプライドも高いスバルの技術屋が発奮して予想以上に良い車を作ったのは解る気がする。
    水平対向エンジンでFR車というのは、全世界を見回しても過去に1961年発売のトヨタ・パブリカ(水平対向2気筒空冷エンジンでFR車)以来であろう。 私も1966年に兄が購入した800cc、32馬力のコラムシフト車を運転した経験があるが加速はともかく(スズキフロンテ360(LC10)のほうが速かった)、当時の他車と比較してハンドリングは素晴らしかった記憶がある。
    その後、日産サニークーペGX(B110)のFR車、パルサー1400、オースターJX、VWゴルフGTIのFF車、スバルレガシーB1の4WD車に乗り、現在は2005年式トヨタ・アルテェッツァのFR車に乗っている。  (すべてMT車です) 
    なぜ、アルテにしたかといえば今まで乗ってきたFF車は雪道での安定感、安心感、4WD車は高速道路(特に雨天時)の直進安定感は素晴らしく、長距離運転では疲れず最高だったが、何か運転していて楽しい(ファンな)感じは希薄だった。 よって再度、FR車(国産のFRでMT車はもう買えないというのも判断の一つだったが)を選択しました。
    FT-86(BZRも)は、低重心のboxerエンジンのFR車なのでおそらく、素晴らしいハンドリング車だと思います。
    今の日本は、ミニバンや軽・エコカーが主流であるため、国内の販売台数はあまり期待できそうもありませんが、世界を見ればこのような(運転してファンな)車の需要はあると思います。 元気な日本の自動車(業界)を世界に宣伝するためにも、モータースポーツでの活躍も期待しています。

  7. G35X より:

    アメリカの The Truth About Carsというサイトにトヨタのタダ・テツヤ氏とのインタビュー記事が出ています:
    http://www.thetruthaboutcars.com/2011/08/the-truth-about-the-ft-86-straight-from-the-mouth-of-the-chief-engineer/#more-409497
    これによるとFT-86は最初からトヨタの企画、設計で豊田章男社長もテストドライバー、さらに「スバルはセントラル自動車や関東自動車工業と同じ立場」、「エンジンは新設計でこれまでのスバルH-4との共通点はエンジンマウントくらい」と書かれています。
    気位高いスバルはこれに対しBRZの情報を出し始めたのでしょう。しかし、アルシオーネ(XTクーペ)も含めスバル車を3台乗り継いだ小生の経験では「気位は高いかもしれないが車造りは下手」です。各部品の耐久性のバラツキが大きく、小さな部品のへたりのためまだ使えそうな車を廃車にしたり、長距離ドライブには適さないシートに悩まされました。故障せず長持ちし、居住性の良い車造りをぜひトヨタから学んでもらいたいものです。

  8. 真鍋清 より:

    話題作トヨタ/スバル共同開発のFT86に新たな衝撃情報!
    某誌最新号によれば同車の空車重量はたったの1050kg!!!!―ヴィッツやフィット等の1200-1300ccコンパクトと全く変わらないではないか!
    そして燃費は10モードで14.8km/l―この軽量ボディと直噴ボクサーエンジンとの組み合わせとなると実走値に近いJC-08モードでもその15%ダウン程度にとどまり、12.5-13.0km/lも夢ではない気がするのだ。
    <ハチロクα>の商品名で製品化され、国内で何と2500台/月、まして世界130ヶ国で発売予定の同車、今の時勢に照らして何とも壮大な計画とも取れる一方でベースプライスが199万円というのはやはり大勉強という他ないだろう。
    これだけワールドカーなのだから、文字通り中国製廉価版セダンやそのタクシー、アメ車のボロタクが闊歩するイラクの首都バグダッドをこの新生ハチロクが通り過ぎる姿もまんざら夢ではない(レクサスIS350/250は当地で見受けられたのだから!)と同時に、開発費償却と新たなマーケット開拓の一挙両得を目指して本格4シーターの観音開きドアを設けたシューティングブレークひいてはコンバーチブルを派生させ、小型FRの新たな可能性を江湖に知らしめてもらいたい!

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