トヨタバッシング終わり?

先日のこと。トヨタの役員から「手は打ったので収まってくれればいいと思う」という話を聞いた。昨日トヨタは米大手新聞社に現状を説明するための全面広告を出し、さらにアクセルペダル交換の件でNHTSA(米道路交通安全局)のお墨付きを得ている。一般メディアの多くが「一件落着」みたいな論調の記事を載せてます。

二つ感じたことがある。まずメディア。こらもう表面しか見ていないので、当然アクセルペダルの対策済めば終わりだと考えるのだろう。まぁそんなモンでしょ。だからこそ私ら専門家の存在意義があるのだ。ある意味、喜ばしいこと。問題は二つ目。トヨタの真意だ。個人的には広告を載せるという「メディア対策」以外も行ったと思いたい。

つまり今回のトヨタバッシングの原因もキッチリ解決したと考えている。そう遠くない将来、加州知事やUAWにとって明るいニュースが流れる、ということです。逆は考えたくないけれど、万に一つ、もし原因対策を行っていないなら、必ずや次の一矢を受けると思っていい。アクセルの次はブレーキか? となると心配なのがプリウスだ。

元々プリウスのブレーキすっぽ抜けはアメリカ発の情報。なのにトヨタの対応があまり進んでいないようなのだ。日本も当初ディーラーは「認知していない」という立場だったものの、ここにきて苦情多くなり、丁寧な対応を行い始めた様子。アメリカ側で大ニュースにならなければ原因解明&対策も進み、これ以上の問題になるまい。

何より心配なのは、この件、アメリカ側が沈黙していること。解決したというのなら大いに喜ばしいことである。けれど次の矢として準備しているとすれば、ハイブリッド戦略を展開するトヨタにとって決定的なダメージになってしまう。なんせ2m空走するような状況あれば、重大な事故を演出することも可能だからだ。

おそらくトヨタの人に言っても「そんなことないでしょう」と一笑に付されるでしょうけれど……。ただアメリカの歴史を見ると、やっぱりトヨタの立場は厳しい。「人の国で商売をさせて貰う」という感謝の気持ちを忘れちゃいかん。余計なお世話かもしれないけれど、トヨタは日本にとって大切な企業。頑張って欲しい。

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9 Responses to “トヨタバッシング終わり?”

  1. 小林 英弘 より:

    そうですね。国沢さんの推測はかなりの確率で正しいでしょうね。アメリカという国は我々日本人の一般的平均的な認識よりも遥かに「自己中心的」で「排他的・保守的」で「独善的」ですから。フランスとロシアに中東地域でリードされていた石油採掘権争奪戦を「湾岸戦争」をブチ起こす事で白紙に戻した位のことは平気でやりますから、彼等は。石油利権に関係のないミャンマーの内戦や日本vs北朝鮮問題など彼等の利益にならない事には全く無関心ですが(北朝鮮なんか天然資源など全くありません)、例えば…もし北朝鮮に拉致されていたのがアメリカ人で、なおかつアメリカが中間選挙を迎える時期でその時点で政権与党の苦戦が予測されている状況だったなら、まず間違いなく北朝鮮は「多国籍軍」とは名ばかりの「米軍」に徹底的に爆撃されて焼け野原になっているでしょうね。そういう国民性の国ですから、アメリカという国は。日米貿易摩擦の際にも「ウチの国のクルマを買え!」と言って左ハンドル&右ワイパー左ウインカーのクルマを押し売りしてきた国ですから。トヨタは足元をすくわれないよう、一刻も早くプリウスのブレーキを何とかしましょう! 私はホンダ党ですがこの件ではトヨタを応援します!(笑)。

  2. tomo より:

    国沢さんの心配はありえると思います。
    毎日新聞のWeb記事に、「今回のアクセルペダルの不具合をトヨタは07年に把握」とあり欧州は不問、米国にも報告済みであった、とあります。
    問題が把握できた段階で部品を交換していれば、対象台数も少なくて済んだはずです。報告しても交換指示しなかった米国・欧州にも責任があると思います。
    プリウスの件も、今回問題が大事にならなくても、騒動が収束してから2〜3年後、プリウスが大量に販売された後に騒ぎ始める事はあり得る事だと思います。
    幸い日本は現在冬です。北海道等のテストコースで必死に調べれば、現象を再現し対策を講じる事は可能であると思います。
    同じ轍を踏まない事を願います。

  3. かず より:

    こんばんは。政治は重要ですね。
    石橋をたたいて渡る慎重さがトヨタ自動車には、あったはずなんですが。
    品質と信頼性がトヨタの良さと私自身も思っております。
    ところで、以前にあったブレーキ抜けの件でこの間4日間ディーラーにて調査となっていました。
    結論は、再現出来ずデータからは、特に異常を示すものは無いとの事でした。
    プログラムに何か有るのかもしれませんが、そこまでは調べがつかないとの事でした。
    しかし、今回の件はメーカーへ、レポートとして報告するとの事でした。
    引き取り後、しばらく雨も降っていたので、試しにブレーキ抜けする場所へ、試験走行して来ました。
    するとあれれ、ブレーキ抜けしないではありませんか。
    試しに何回か走行すると、残念ですがやはりブレーキ抜けは出ました、と思った瞬間、そこからが問題です!?
    抜けのあとすぐ、油圧ブレーキが効くでは在りませんか。
    確かにディーラーを出発してすぐ思ったのは、ステアリングの感じも緩さが減少しているし、サスペンションからの入力も雑さが減少している事でしたが。
    増し締めでもしたのでしょうか?
    何か対策でもあったのか、ディーラーのサービスさんが試しに何かそういう事をしてくれたのでしょうか?
    とにかく、入庫前と後では車がマイナーチェンジしたぐらい感じが変わっていました。
    何かご存知ではないですか?
    日曜日の夕方で簡単な説明だけで帰って来てしまいました。
    火曜日定休日なので、水曜日に聞いてみようと思います。
    20型プリウス並みなので、全然怖くありません。というか20型並みです。
    これがこのままなら嬉しいのですが。
    しばらく様子を見てみようと思います。

  4. サラリーマン より:

    i-phoneのpodcastで1月末のABCやNBCのニュースを見ましたが、今回のトヨタのリコール問題は原因が全く究明されてないという論調。
    ユーザーがトヨタのお客様センターに電話したあげく近々ディーラーから手紙がくるみたいな事を言われて、今度はディーラーに行くとまだメーカー側からの説明がないのでというインタビューの様子が流されてました。さらに今回の本当の原因は電子関係ではないかという専門家のインタビューも。収拾どころじゃなさそうですが・・・.

  5. まるい より:

    住民が訴えたそうです。
    さすがアメリカです。
    —————————————–
    トヨタ車不具合で集団訴訟=電子制御装置の欠陥放置-米加
    2月2日10時35分配信 時事通信
     【ニューヨーク時事】トヨタ自動車のリコール(回収・無償修理)問題の対象となったアクセルペダルの不具合をめぐり、米国とカナダでトヨタ車所有者らが同社などを相手取り集団訴訟を起こしたことが1日、明らかになった。
     米テキサス州の法律事務所は同日、トヨタがアクセルとスロットル(絞り弁)を電子制御する装置を導入したことが急加速の原因になったとして、トヨタ車を購入したテキサス州の住民らが損害賠償を求める集団訴訟を連邦地裁に起こしたと発表した。
     同事務所は「トヨタは長年にわたり、この電子制御装置に欠陥があることを知りながら、何も行動を起こさなかった」と主張した。
     一方、カナダ・オンタリオ州の法律事務所も同日、トヨタ車に搭載された電子制御システムに設計上の欠陥があったとして、トヨタ車の所有者らが損害賠償請求訴訟を起こしたことを明らかにした。 

  6. プログレコ より:

    今日のニュースを見ると国沢さんの悪い予感が的中してしまいそうです。今度はブレーキシステムの報道。アメリカへの配慮が足りなかったツケというか、あの国の排他主義に気付かなかったトヨタってどうも最近おかしいですね。

  7. P7 より:

    〈自動車評論家の国沢光宏氏の話〉新型プリウスのブレーキのトラブルは、私にも10件以上寄せられている。ブレーキが利かない時間は長くても1秒ほど。さらにペダルを踏み込めば回復するようだ。ブレーキ制御の問題だろう。これで環境性能に優れたプリウスの評価が変わることはないが、早く改善した方がいい。
    ASAHI.COM に上記記事(コメント)が出ておりました。
    国沢さんのこのコメント全文がどうだったのか判りませんが かなり端折って掲載したという感想を持ちます。
    プリウスは基本いい車だから 少々悪い点があっても問題ない。少しばかりの事は問題にするな的に読み取ってしまいます。
    国沢さんの 真のご意見をご掲載いただきたく よろしくお願い致します。

  8. JOH より:

    ここをご覧になっている多くの冷静な車ファンのように、アメリカ発のやや煽動的な情報を鵜呑みにせずマスコミも冷静に報道してほしいですね。
    そしてトヨタには、起こっていることを早急に冷静に分析して、キチンと報告してほしい。
    きっと原因はここで推測されているものと大きくは違わないでしょう。ユーザーに対して正直であって欲しい。
    それが信用回復の一番の近道でしょう。
    コメントが抜粋されることほど誤解を生むことはありません。ASAHI.COMのような文章では本意はつたわらないでしょうね。そして国沢さんの本意がどこかでキチンと伝えられることを望みます。

  9. 真鍋清 より:

    世界を震撼させた「東洋の魔女」トヨタを蝕んできた病根がこの騒動で明るみになったのは良きショック療法だと思いますが、米国の政治的扇動がいかにも大げさでデマゴーグの匂いが強いのも印象的です。
    米国もビッグ3を軸に、どこか排他的で閉鎖的な社会であることが改めて伺えると思います。

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