間もなく梅雨入り。この時期のタイヤ空気圧は高め? それとも低め?
一昔前まで雨の日はタイヤの空気圧を低めにするというのが常識だった。実際、ウエットのレースはタイヤ空気圧を下げてました。タイヤを柔らかくして路面を掴もうというコンセプトだ。今でも空気圧を低めにしている人はいます。ただ私の推奨は「高め」。ウエットで危険なの、普通の雨量じゃ無くハイドロが起きるような大雨に遭遇した時。ハイドロになったら極端に滑る。
雨量少ない路面で最大のグリップを得ようとしたら空気圧低めも効果ある。ただハイドロを防止する効果は弱まってしまう。標準空気圧で100の性能だったとしよう。空気圧低くして105にするというチョイスもある。でもハイドロになると極端に性能落ちてしまう。105を狙うよりハイドロに強い方を選んだ方がいいでしょ、ということ。ハイドロに強いのは空気圧高めだ。
へビーウェットのレースとかだと400kPaくらいまで使うほど。空気圧高いとトレッドの剛性が高くなるため、水の膜を断ち切る効果出す。一般道だと400kPaなど推奨しないものの、300kPaくらいまでは試してみたらいいと思う。私は300kPaにしている。ただクルマによっては乗り心地が悪くなる。乗り心地悪い=タイヤの接地面圧が激しく変わることを意味する。
つまり雪道をどしどし歩くようなもの。滑り易い路面はそっと接地面圧を掛けていくのがいい。もし300kPaに上げて乗り心地悪くなったら、標準でいいと思う。それでも乗り心地悪いならセオリー通り標準より少し低めの空気圧を試してみるといいだろう。いずれにしろ最近の指定空気圧は「理想」じゃなく「燃費など考慮した数字」。低めの方がバランス良いことも多い。
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