電スロ試験で全開!

昨日のこと。トヨタは電子スロットルの暴走実験を行った。配線の皮膜を削り、強制的にアクセルを開ける電気を流すというモ
ノ。これ、南イリノイ大学のギルバート教授がショーン・ケインというラルフ・ネーダー(消費者運動の旗手ながら案外人気無い)の弟子に1800ドルで頼まれて行った実験と全く同じ内容である。

この実験で「アクセル全開になった!」、ということがTVで何度も取り上げられていました。今回も
トヨタ車のアクセルは全開になってオーバーレブ。続いてBMWとフォード、スバルの電子ストッロル車を全く同じ状態にして電気を流したところ、当然のこと
ながら全て全開に。そらそうです。モーターに直接電気流せば動く。

アメリカのメディアはオオカミ少年のようなショーン・ケインを信じていない。「お金を貰えば何でもやる」という大学の先生の体質をアメリカ人も知ってる。ギルバート教授が「お金を貰ってやった」とコメントしたこともあって、この件は急速に沈静化していくことだろう。すでにトヨタを援護するメディアの比率が50%を超えている感じ。

焦っているのはUAWである。打つ手無くなったらしく、ついに副委員長が来日。「ヌーミーの閉鎖を撤回して欲しい」と豊田社長に面会を求めた。されど今やヌー
ミーのUAW構成員は500万円貰えることになって満足しちゃってる。肝心の構成員のイキオイも無し。カリフォルニア州の議員もトヨタの対応に納得してま
す。

いずれにしろ3月5日のTOP『トヨタバッシングは終わりへ』で書いた通り、もはや「原因」が無くなった。多少の騒動は残るだろうけれど、沈静化すること間違いなし。興味深いことにウォールストリートジャーナルは「今回の件でトヨタが受ける損害は訴訟費用がかさむため50億ドルに達するだろう」(4500億円)と伝えている。

ここでトヨタが注意しなければならないのは、謙虚さでございます。『勝って兜の緒を締めよ』。いろんな意味で良い学習をしたと思う。さらに側近政治を改め、
自ら情報を収集する手段を構築できれば、今後15年は豊田章男体勢は盤石でしょう。と、エラそうに書いているが、自らの足下は穴だらけでござる。半年先も
見えません。

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1 Responses to “電スロ試験で全開!”

  1. ケイイチ より:

    また失礼いたします。津波どころか・・・頻発する地球表面に巨大地殻揺動でしょうか?。アメリカ合衆国に於ける自動車問題よりも、今回は日本国など両国の消費者意識について明らかになりました。なにより国沢さん(自動車評論家)達の状況解析と、脳内シナプス無限リンク?多方面に縦横無尽の八艘飛び(思考のリープ、発想跳びですね)なさる勇姿に感心しました。源義経みたいな軽快なフットワークにプラスされた奇抜な発想と実証する行動力、広範な言葉や知識を自在に操る説得力。何故・・・この人物が政界にいないのだ!!と嘆くことしかり(政治家を悪く言う諸兄諸氏はおられますが、ダメな国民の代表だから当然でしょう・・食材ダメなら料理はマズイ。しかし調理師が凄腕なら・・)。正直言って他人事、バックアップや責務がある訳ではありません。くだらん答弁に費やした税金のことは無視して、内外ともに政治と呼べる専門家?も関係各省庁や機関には問題処理能力を期待するのは無意味。それどころか、殆ど適性も志もない人間が職員として人事異動でローテーションするだけの配置。だから、問題解決など二の次。消防署に訓練受けてない経理の達人が勤務してても火事場の”馬鹿力”すら期待できません。「ことなかれ主義」の日本人は、責任逃れ・・・あくまでも形だけの役所を運営しているだけ。平和でトラブルが勃発しないことが前提である政府機関には・・・縁側老人の風情が漂う。 まさに政府が心筋梗塞を起こしても、国沢さん達のような達人がいてくだされば、除細動器なしで心臓マッサージも期待出来ますでしょう。まさに心臓麻痺の政府は重篤状態の老人。適材適所が理想ですが、恒久平和を勘違いして自堕落に過ごした国家は瀕死。日本人を守るには、切歯扼腕する国沢さんのような人物が活躍する大波が迫っている気がします。誰もが恥や損失を怖れ、ストレートにものが言えない。デキる人物が活躍してくださらないと・・・亡国確定です。たくさん専門的な知識を伝授していただけて、勉強になりました。ありがとうございます。さて・・・次の事件は?謎・・・・?

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