電動自転車

いわゆるモペッドや電動バイクに代表される極めて小さい出力の原動機を搭載した乗り物に対し、免許取得を義務づけているのは世界的に珍しい。むしろ高齢化社会を考えたり、ECOの観点から移動手段を考えれば自走式の電動自転車などは最適の乗り物じゃなかろうか。なのになのに。警察庁は自走式電動自転
車を無免許運転や無保険車として3月中旬より本格的に取り締まるという。

確かに現状を見ると大きな社会問題と
なっている。警察が野放し状態にしてきたため、時速40kmを超える性能持つ自走式電動自転車も普通に販売されており、オタンコな輩は歩道も全開で走ってます。本来なら自走式自転車の最高速を電動補助式と同等にしなければならない。ただそれを行うと動力付きの移動手段を認めることになってしまうため無視してきたのである。

一方、極めてECOな乗り物である自走式電動自転車は、原付バイクなどと比べ絶対的な性能が
低い。自動車やトラックと同じように車道を走ることなど不可能。私も以前『缶スター』なる電動自走式のスケートボードを買った。もちろんブレーキランプなども装着し原付登録しました。ただ最高速は15km程度。これで車道を走ったらイノチの危険を感じ、結局ゴミになった次第。


えてほしい。普通の自転車だって気合い入れて漕げば40kmくらい出る。高性能自転車なら30km巡航も可能。電動補助付きだって24kmまでアシストす
るのだ。それなら自走式電動自転車の最高速を20km程度に抑え、認めればよかろう。100歩譲って自転車と同じ軽車両扱いにしてくれるなら、免許証所持
や登録&自賠責保険の加入を条件にしてもいい。

お年寄りが近所の移動をしたり、幼児を乗せたお母さんの移動手段として考えれば「漕ぐ」というバランス崩しやすい操作を必要としない電動補助付き自転車は安全で便利で素晴らしく環境にやさしい乗り物だと思う。

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One Response to “電動自転車”

  1. ぴーうぃ より:

    電動補助式自転車は知っているのですが、国沢さんのいう自走式の電動自転車というのがパッと思い浮かびませんでした。都内では頻繁に見かけるものなのでしょうか?漠然と中国などで沢山走っている電動スクーターを思い浮かべました。そんな感じでしょうか?
    環境の点からいっても電動補助式自転車、どんどん普及して欲しいと思います。しかし、やはりこれは今の原動機付自転車の代替品かなと思います。すなわち免許保持者を対象としたものになるのは仕方ない気がするのです。
    国沢さんは高齢化社会における便利なのりものになると書かれておられましたが、逆に言うと免許を持たないひと(すなわち普段から車道のトラフィックに接していないひと)や子供、そして危険回避能力が若い人たちに劣るお年寄りの方々が大通りに出てくる可能性があるわけですよね。それはすごく危ない気がします。
    電動補助式自転車は免許「不要」、自走式の電動自転車は免許「要」やはりこの辺が妥当な境界線かなと思います。

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