電気自動車だって「電費」は重要。日本の生き残り戦略の重要な性能になると思います
従来型MIRAIは1kgあたりの水素消費量が100km程度だった。寒い時期になると80kmといったイメージ。相当気合い入れたエコランしても120km走らせるのは厳しい。満タンで水素4kg(カタログスペックだと4,6kg)入るため400km。冬場320kmくらいが航続距離でした。しかし! 新型MIRAIに試乗して驚く! 外気温7度の都内を普通に走って121kmです。
もしかしたら暖房時の水素消費量減った? 新型MIRAI、水素タンク容量が5,6kgに増えている。さらに水素消費量(燃費と表記したら妙です)改善してます。5kg×120km走ったら航続距離600km。田中CE曰く「従来型だと東京~名古屋がギリギリ。新型なら東京~大阪を走りきれます」。クリーンエネルギー車、タンク容量だけじゃなく”燃費”も重要だとよ~く解る。
エンジン車だと「燃費」は凄く重要なスペックながら、なぜかクリーエネルギー車についちゃあまり追求されていなかったように思う。下は欧州Bセグに属すコンパクトなボディサイズのホンダe。7km/kWhくらいしか走ってくれない。いや、ホンダeが特に悪いワケじゃ無く、プジョーe208なども同じ程度。欧州Cセグに属すリーフも7km/kWh程度です。
これを10km/kWhくらいまで改良できたら、バッテリー容量を大きくしなくたって航続距離を伸ばせます。62kWh電池積むリーフe+は実際に使える容量を90%とすれば56kWh×7kmで航続距離392km。普通の40kWhでも10km走ると360kmになる。と思っていたら、中国は電気自動車の「電費目標」を20%も向上させてきた。現在カタログ値で10km/kWhを12km/kWhにするそうな。
国交省を見ているとそういった動き無し! バッテリーをたくさん積むことにより航続距離を伸ばせるが、電費の改善だって大いに有効だと思う。海外勢の電気自動車と競争するために電費を磨いたらいいと考える。バッテリーの調達価格で不利になりそうな我が国は、電費技術で勝負でしょう。じゃないと本当に負けちゃいます。技術さえあれば踏みとどまれる可能性だって出てくる。
<おすすめ記事>