電気自動車のタイヤの減りが早いという根拠不明のガセ情報が流れているようだ
信憑性のない記事が多いメディアなので真正面から受け止めるのはアホらしいという声もあるけれど、昨日あたりからまぁまぁクルマに詳しい人まで「電気自動車は重いのでタイヤの減りが早いそうですね」と聞いてくる。この記事にもある通り、本当に電気自動車のタイヤはガソリン車の4分の1から5分の1の距離で交換が必要になるのだろうか?
少なくとも電気自動車であるリーフを新旧3台乗り継ぎ、レースに出たりした経験を持つ私とすれば「てんでウソ!」と言い切っておく。私にとって3台目になるリーフはシリーズで一番重い1680kgある。同じ車格のガソリン車(ノート)より300~350kg重い。タイヤ交換サイクルがガソリン車の4分の1かといえば、そんなことまったくありません。
そもそも標準装着タイヤは低転がりタイプである。転がり抵抗小さい=グリップ力は少ないと言うこと。タイヤの特性として減りにくい。加えて電気自動車は確かに重いけれど、エンジン車のような前後重量配分じゃない。FFのエンジン車だと前輪荷重65%で後輪35%くらい。リーフは58%の42%といったイメージ。前輪が受け止める荷重は大差なし。
標準装着タイヤであれば、普通に使って5万km。丁寧に走る人であれば7万kmくらい持つと思う。ちなみに1680kgにヨコハマのオールシーズンタイヤ(夏タイヤより寿命は短め)を履かせて1万kmくらい走ったけれど、8分山だった。3~4万kmは余裕で走れるだろう。総合して考えると、車重のある自動車用タイヤを使えばタイヤ寿命はエンジン車と同等かと。
ただ減りが早いケースも考えられる。同じグリップ性能のタイヤを重いクルマに履かせると、ハイグリップタイヤのようになってしまう。靴に荷重をかけて横にズラすのと、体重を掛けて横にズラすのとでは、同じ靴でも体重掛けた時の方がズラしにくい。同じタイヤだと性能が上がり、減りは性能上がった分だけ(10~15%)早くなると考えていいだろう。
よく言われるのは電気自動車に合わないタイヤに履き替えて「普通のクルマより減りが早い」みたいなケース。その場合、1格上のサイズを選んでおけば寿命が短くなるようなことはない。「重いクルマだからタイヤ減る」だと、重いエンジン車のタイヤも4分の1になっちゃいますから。「電気自動車のタイヤは減る」という因縁は電気自動車嫌いだ君のプロパガンダです。
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明らかにミスリードを誘う捏造記事ですね。
そりゃ極論言えば電気自動車=車重が重いですから同クラスで比較すれば多少はタイヤの消耗は激しいのかもしれません。でも結局の所乗り方次第で車重が重い車で急コーナーを全開で曲がってればタイヤは消耗します。そもそもが電気自動車でなくとも上級クラスの車重が重い車では同じ条件でしょう。サクラとベンツの上級クラスを比べてそれでもサクラがタイヤが消耗するって検証取れてるなら解りますがそんなことはありませんよね。国沢師匠も書いていますがとにかくマズゴミは無理やりに自分の主張を通すために捏造してますね。そういえばハイブリッドのバッテリーは4年で駄目になるからハイブリッドはダメだって記事も読んだことが有ります。何を根拠にそんなことをいうのでしょうかね?
この話題、出所がアメリカだったので、アメリカの道が悪いからとか、アクセル踏みすぎだからじゃないか?と思っておりました。
プリウスのタイヤは7万キロ8年目でもまだ溝はありますが、いい加減買い替え時ですね。ヤフオクで新車取り外しのタイヤを狙ってしまおうか。
タイヤが大好きで1年おきに新品の色々なメーカーを試している者です。
東京の神様みたいなタイヤ屋さんで真円に削って貰ったときは、無音になってビックリした経験もあります。
そのタイヤ屋さんのお話では、HEVやEVはモーターのトルクが強いため、ブロックの端がめくりあがる様に摩耗すると言ってましたし私のタイヤも各ブロックがめくれてました。
EVが重くても、重いなりのロードインデックスのタイヤを使うはずなので極端に減りが早い事はないはずですが
動力性能に物を言わせて加減速を繰り返せば寿命が短くなるのは当然ですね
タイヤの減り具合については、日産サクラとデイズで比較すると面白いかもしれませんね。
デイズNA…重量870kg(前後重量配分62対38)
サクラ…重量1080kg(前後重量配分54対46)
4分の1や5分の1というのはいくらなんでもないでしょうが、どれくらい重量と配分で違ってくるのかというのは興味があります。
とても良いアイデアだと思います。