韓国、労働争議活発化?

破竹の進撃を見える現代自動車ながら、当然良いことばかりじゃない。フランクフルトショーでVWの会長をウらなせた新型
『i30』の市販向けモデルが、まだ1台もラインオフしていないのだという。本来なら9月中旬から生産開始。今までに7千台以上生産する計画だったというから事態は厳しい。なぜか? 労働争議だ。

韓国は貧富の差が日に日に拡大している。現代自動車も本社や開発陣の平均給与は日本円に換算し
て700万円程度。今や日本の自動車メーカーと遜色ないレベルに達してます。しかし工場ラインで働く人達の給与水準は低いという(都合の悪い数字は公表さ
れていない)。ここにきて労働争議が頻発している模様。

i30のラインも、クルマの構造が複雑になったため生産現場の工数増えた。その割に人数や賃金を増やさないのがケシからん、と言っているらしい。そらそうだ。i30の仕上がり、ホントに素晴らしい。シビック級ながら構造も凝ってます。
生産ラインの複雑化や努力を伴わないと難しいということは容易に想像できる。

困った現代自動車は欧州仕様をチェコ工場で生産することを検討し始めている。こうなってくると日本勢挽回のチャンスも出てくるかと。今まで韓国車の躍進は韓国の労働コストに支えられていた点が大きい。海外の工場で生産するとなれば、生産コストという点で日本の自動車メーカーと同等の条件になるからだ。

今後は「韓国車=安価」という図式が成り立たな
くなっていくことだろう。どんな国や産業や企業や人にも言えるコトながら、伸びていくときは悪い部分や問題点が見えにくい。踊り場になって息を整えてみたら、課題山積の状況に愕然とするのだった。韓国は伸び盛り。そう遠くない将来に踊り場を迎えることだろう。

方や日本は踊り場から抜け出す気配を少しづつながら感じるようになってきた。日産は脱出しつつあり、トヨタも来年の末くらいから将来が見えてくることだろう。これでホンダとスズキあたりから面白い技術出てきたら、今の閉塞感は随分緩和される。古今東西、逆境は企業も人も鍛えてくれます。

・ECOカーアジアは「PX-MiEVⅡを分析す

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4 Responses to “韓国、労働争議活発化?”

  1. さね より:

    そうなんですか。ほんとなら日本車たすかりますね。 でもこれから本当に日本車の真価が問われると思います。 仮に韓国車が日本車と値段が一緒になったとして、どちらの車が優れた品質やコストパホーマンスや、ブランドイメージ、デザインや走りの基本性能など優れた方が勝つと思うので、日本車頑張ってほしいです。日本車のネックは変速機とエンジンが進化してないところな気がします。マツダやダイハツ以外今のところ。 とりあえず韓国車負けるわけにもいかないはずで、ますます必死に本気でやってくるんでしょうね。安心はできないと思います。

  2. 団塊eurasia より:

     最近の毎日新聞の世論調査では、TPPに「参加すべきだ」と答えた割合が20代で19%、30代で28%と全体(34%)や中・高年層に比べて低いという結果になった。 (ちなみに「参加すべきでない」は、全体で25%)
     また、米国内の大学、大学院で学ぶ留学生の出身国別ランキング(2010〜11年)によると、1位:中国(15万8千人)、2位:インド(10万4千人)、3位:韓国(7万3千人)、日本は台湾、サウジアラビアにも負けて、7位(2万1千人)に後退(前年度比:14.3%減)し、1997〜98年(4万7千人)以来、毎年どんどん減り続けている。
     厳しい就職難や将来への不安にさらされている若い世代の「もっと荒波をかぶり、競争しろというのか」という漠然たる不安を理解できなくもないが、負けるのが怖い、危ないこと、不安なことは避けて通る、今のままでよい(現状を変えたくない)といった、あきらめ感や消極的な考え、逆境を跳ね返す気概のない若い人が多い現状を危惧しています。
     戦後、日本が豊かになるにつれ、日本の教育現場では保護者のクレームを恐れて過度の競争を避けるようになりました。  運動会でも勝ち負けや順位を決める競技系が激減し、組体操やダンス等の発表系が多くなった。    (日教組の行き過ぎた平等主義、無競争・非競争教育)
     若い人が教育環境を離れ、一般社会に飛び出せば、身の回りや世界との厳しい競争にさらされるのに、これでいいのでしょうか?  既に、ゆとり教育が崩壊したように、見直しの時期が来ているのではないかと思います。

  3. 真鍋清 より:

    韓国車の繁栄は「砂上の楼閣」とは言わないまでも、政府ぐるみの支援やウォン安に助けられてきたことの度合いが大きいのではないか?
    そんなことを時折見かける韓国製ヒュンダイグレンジャー/同XG(いずれもまあ「韓国のクラウン」みたいなものか)の個人タクシーを首都高/湾岸で愛車ヴィッツ1300U-L/2004年式で追い抜きつつ考えてしまったものだ。
    さて韓国車の中でもヒュンダイ製大型車はソナタからグレンジャーまで、1990年代以降現在までドイツを筆頭に欧州の雑誌ではドイツフォードモンデオやボルボ各シリーズ、アルファロメオ166〜159にサーブ9000/9-5…..らと比較テストされて一定の評価を得ている。そんな事実を見聞きする韓国のメーカー関係者やモーターファンたちはどんな心境なのだろう―おそらく日本車が旭日の勢いで世界の第一線に躍進しつつある1980年代半ば過ぎ〜90年代初頭にかけて我々が「三菱ギャランシグマがVWジェッタを退けて1984/85年ゴールデンステアリング賞をドイツで受賞」やら「マツダ929ルーチェの3.0V6がルノー25V6iやサーブ9000、ボルボ740(決してベンツ260EやBMW525/530iでないことに注目!)と対等の評価を欧州のジャーナリズムから受けた」ことに対して感じる胸騒ぎと同質のものではなかろうか?

  4. アンチ盗用多 より:

    ヒュンダイはかっこいいクルマ多くて保証も手厚いので、日本でも右ハンドルで販売して欲しいです。
    以前、韓国製フォードフェスティバが成功したように、ヒュンダイではなくて他社のバッジつけて、日本で売れば問題なく成功します!!
    私も買いやすくなります!
    ヒュンダイも三菱バッジつけて売れば良かったのに。

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