12月はさらに厳しい
麻生首相のKYぶりって凄いと思った。経団連会長を官邸に呼びつけ「雇用を増やし賃上げをしろ」だって。11月の登録台数を見れば解る通り、決して良くなかった昨年11月の73,4%。12月はもっと厳しくなることだろう。これまで好調だった輸出だって急減してます。
単純に考えても、仕事量減ってるときに雇用を増やして賃上げするなんて不可能。というか、売れないクルマをドンドン作ったって意味ありません。新製品の開発をしようとしても、数年掛かってしまう。こんな時、製造業は何も出来ない。そんなことしたら破綻するだけ。
フェアレディZの発表会の際、日産の志賀COOも「1990年のバブル崩壊の時と違い、多くの企業が景気の悪化を早めにキャッチ。冬ごもりの体勢を整えたと思います」。つまり100年に一度という長く続きそうな不景気に耐えるため、企業も自分の身を守ることで精一杯になっているということ。
加えて日本政府は日本の心臓であり命綱でもある製造業を助けたことなど無い。もし首相が雇用を維持しろと頼むなら、応分の補助をすべきだ。客観的に考えてみると、日本の就労人口のウチ、不況に弱い製造業は4分の1程度。こんな時こそ日頃から補助金を出している業種に頼め。
経済的な指標はまだまだ悪くなる。大幅減となった11月の販売台数は半分以上10月の契約。11月になって一段と厳しくなったというから、12月も厳しいハズ。アメリカだって本格的なダメージを受けるのは製造業の淘汰が始まる来年になってからである。
こんな御時世でも雇用や収入が確保されてる官僚共はお気楽であります。
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