EVの将来

日記にも書いた通り、昨日i−MiEVに試乗してきた。もはやEVの普及は秒読みというイメージである。ただ未だに「EVの前途は洋々」という確信が持てない。やはり数々の無理を抱えて込んでしまっているからだ。その一方「知恵を絞れば解決も可能なんじゃないかな?」とも思う。例えば外出先での充電。

皆さん「急速充電装置が足りない」と言う。確かにその通り。圧倒的に不足してます。けれど自動販売機に充電機能を付加したらどうか? 自動販売機まで200Vの電気が来ている。ここにソケットを取り付け、110円の飲み物を150円で買ってくれたら1時間充電で
きるようにすればいい。i−MiEVの場合、1時間で10〜15km走れる。

自動販売機なら日本中いくらだってあります。外出先の自動販売機で充電しておけば、余裕持って帰れる。外出先のバッテリー切れにも対応可能。1時間待つだけで、急速充電装置にたどり着けるだけの電力を蓄えられますから。コカコーラやポッカなどが「環境のためにやりましょう」と言い、役所がOK出すだけで実現できてしまう。

けれど「プリウスに30kmくらい走れる分のバッテリーを積めば全て解決できるでしょ?」と考える自分もいる。EVのバッテリーが1kWhあたり3万円になれば、プリウスに30km走れるバッテリーを20万円高で積めるようになるのだ。150万円と言われるヴィッツ級のハイブリッドだと、170万円で
30km走れるEVが出来る。

技術は日進月歩。どうなるか解らない。企業として健全なのは「どうなっても対応でき
る」ということじゃなかろうか。8月2日に日産EVのスタイルが発表される。やっぱりEVだって原点は「自動車」。カッコ悪ければ「アウツ!」かと。EV
も自動車の仲間だということを忘れちゃイケナイと思う。

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5 Responses to “EVの将来”

  1. アマチュア部員 より:

    たしかにEVの「ここが不便!」ばかり言っていては前には進みませんよね。自動販売機のアイデアはとてもいいと思いました。また、コンビニに急速充電器を設置する構想があるようですが、まずは200Vの普通充電の設備だけでもあれば急場を凌げます。とにかく出来るだけ多くの場所に早く設置することがEVの普及に繋がりそうですね。
    ところでプラグインHVですが、一見「最強のシステム」と感じますが、効率の観点からはどうなんでしょうか?
    買い物など近所を走る場合、バッテリーが切れるまでは完全なEV状態で走行する訳ですが、その場合、大きなエンジンなど重量がピュアEVに比べて不利なので当然、電費が悪化すると想像します。
    そして長距離走行ですが、EV走行後、HVモードになった場合、今度は大きなバッテリーが重量増になり、プリウスに比べて燃費が悪くなりそうですね。
    そう考えると、プラグインHVは便利なシステムではあるかもしれませんが、ピュアEVやプリウスに比べ、それぞれのモードでの効率悪化が気になるところです。

  2. HT より:

    国沢さんはご存知かもしれませんが、面白い後付装置がありました。
    アクセルとブレーキの踏み間違いを検知して自動で緩めるようです。
    メーカーホームページに紹介動画もあります。
    http://response.jp/issue/2009/0618/article126128_1.html
    http://www.sun-auto.co.jp/html/pro_02/S-drive_system.html

  3. Ito より:

    プラグインハイブリッドがどこまで受け入れられるかが非常に興味深いです。
    話だけ聞けばPHVは非常に魅力的です。EV推進派は一日に走る距離は30km以下がほとんどであるから、走行距離の少なさは問題にならないといいますが、その考え方でいくともEVではなくPHVの天下です。5kWh程度のリチウムイオン電池なら今のプリウスのニッケル水素からは大して重くならないはずです。
    しかし、メーカーからすればHVは収益性いまいちで、電池の価格が安くなっても、複数の機構を製造する原価がいつまでもつきまといます。それでいて燃料代でもとがとれる価格設定にしなくてはならず、メーカーは大変です。
    さらに、PHVではモーター走行の効率が低いので(シリーズ式であれば概ね良いですが)、CO2削減に貢献するのか、という疑問が生じます。
    プリウスが5km/kWh走るとしたら、発電時CO2を450g/kWhとすると90g-CO2/kmになります。一方、ガソリンで25km/L走ったら93g-CO2/kmになりますから、大して変わらないということになります。
    余剰電力や自然エネルギーを有効利用するという前提なら実際にはもっと差が開きますが、30kmしか走れないと絶対的な削減効果はなくなります。
    電気で長距離走らない限りはコンベンショナルなHVと比べてCO2削減効果が得られないというシンプルな回答に個人的に行き着いたのですが…(笑)
    従来、EVはシティコミューターとしての役割が期待されていましたが、私は長距離大型車やタクシーなど極端に走行距離が多いものにEVを適用しなくては意味がないと考えています。自家用車が運輸部門のCO2排出に占める割合は案外低いものです。

  4. bianch より:

    日産のEVがあと1年後に出るという所は、インフラ整備も考慮しての事じゃないですかね。
    それまでに地域自治体や国と協力してインフラ整備を行うということだと思いました。

  5. 路線バス運ちゃん より:

    EV車の暖房について。
    効率の良い手段が無いようなので、キャンピングカーに搭載されているファンヒーターを搭載してみたら?と思います。多少のCO2は排出しますが、燃料は軽油orガソリンどちらでも良く消費は1時間で150cc程度。電力は2.5A。これなら10時間使用しても1.5リッターの25Ahで済むので10L程度の燃料タンクで充分でしょう。電力などはキロ単位の容量をもつEV車なら誤差?くらいかと。
    集合住宅に住み野外駐車場を借りてる小生にはEV車もPHV車もダメなのが残念ですが、、、。

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