J.D.パワーでヨコハマタイヤ低評価

アメリカで絶大な評価を受けているJ.D.パワーのアジアパシフィック部門は、市販夏タイヤの顧客満足度を発表した。それによると、軽自動車&コンパクトカー/ミッドサイズ/ラージ/ミニバンという5部門のウチ、ミニバンを除き全てミシュランが1位になっている。

ブリヂストンが1位になったミニバンも、592点に対しミシュラン590点の僅差。危うく全カテゴリーでミシュランになるトコロでした。一方、厳しい評価だったのはヨコハマ。軽自動車&コンパクトなどトーヨーにも負けて5位。ミッドサイズも平均評価の590点を下回る587点の4位。

収益率の高く性能も重視されるラージも平均の613点を大きく下回る595点で4位。ミニバンが何とかダンロップを抜いて3位といった状況。私ら専門家からすれば、何でミシュランがいいのか解らないし、ヨコハマの低評価も理解出来ない。ヨコハマならほぼ全て日本製です。

いろいろ調べてみたら、大雑把な理由が解ってきた。まずミシュランを買う人は「外国製」という良い意味でのブランドイメージを持っている。タイヤの性能差についちゃおそらく大差無いと考えます。そもそも小さいサイズの普及タイヤの生産国って欧州じゃないし。

小麦粉のクスリが効くのと同じ。一方、ヨコハマタイヤはブランド戦略を上手に行えていない。高い性能が要求される国際ラリー用タイヤなどヨコハマしか作れないのに、全くアピールしてないのだった。良いスタッドレスタイヤ作ってもミシュランより顧客満足度低いのだから不思議。

文頭に書いた通りアメリカで絶大な支持を受けているJ.D.パワーの日本に於ける評価が低いのは、このあたりの「読み」を上手に出来ていないためだと思う。そもそも自動車メーカーやタイヤメーカーが「悔しい。ガンバロウ!」とならないです。そしてユーザーも信頼しておらず。

私が広告代理店なら、日本のタイヤメーカーにブランド戦略の再構築を進言します。特にヨコハマは優れた製品作っているのに評価されなないことを問題視すべきかと。J.D.パワーも、もう少しアジアに見合った調査方法を考えたらいいだろう。このままだとJ.D.パワーもブランドを落とす。

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