2015年のル・マン以来、久々のWEC! パドックウォークは驚くほどの観客でした

2015年のル・マン以来9年ぶりのWEC(世界耐久レース選手権)である。一時期はトヨタ以外のワークスが全て撤退したため衰退したWECながら、たくさんのメーカーが戻ってきた今年は大賑わい。パドックウォークなんか超大入りである。こんなにたくさんの人が入ったの、見たことない。日本もレース好きがまだまだいる。いや、若い人も多いので盛り返しつつあるのかもしれません。

人気のドライバーはサイン待ちの列ですぐ解る。一番長い列といえば46番で有名なロッシ。ロッシのピット、ピットレーンの中間くらい。どんだけ人気なのよ! その他、バトンやクビサも長い列が出来ていた。チームで人気なのは当然ながらトヨタ。そしてポルシェ。この2チーム、ピットが隣同士のため人波で近づくことも出来ず! 写真を撮ることすら出来ない。

トヨタの人が居合わせたメディアのため裏口から「ピットツアー」をやってくれた。2015年のWECと全く違う内容になっていて驚く。今回は6時間ということで比較的簡素だということだけれど、まぁ相当の物量作戦です。WECを解りにくくしているのが『BoP』というハンデ。マラソンで言えば強い選手に重いバックパック背負わせ、前日の食事の量を減らすというもの。

ポールを取ったキャデラック。トヨタは2位と4位

レースの直前に決められます。これが根拠を含めよく解らない。全てのチームに勝つ権利を与えるということなんだけれど、F1やWRCじゃ考えられないこと。富士のBoPはトヨタに不利でキャデラックが有利とかで、なるほどポールはキャデラックが奪取した。逆説的に考えると厳しいBoPを課せられているチームほど速いということになる。ガチで勝負すればトヨタが全部勝つ?

明日の決勝も楽しませてもらいます

貝島さんというベテランのジャーナリストに聞いたら「私の世代は奇妙だと思うけれど今のファンは多くのチームが勝つ機会あるということで盛り上がってますよ」。なるほど。やがてWRCもゴルフのように18のSSのうち隠しSSを6本くらい設定し、ダブルペリア方式でハンデキャップ与えて勝敗を決めるか? それならある程度の速さあれば誰にでも勝つチャンス出てきます。

とはいえWECに出場している日本のメーカーがいるということはクルマ好きにとって素晴らしいことだと思う。ポルシェやフェラーリ、BMW、アストンマーチン、マクラーレンなどと戦い、ハンデさえつけられているほどですから。トーナメントに出てる選手が使ってないゴルフクラブなんか売れないです。自動車メーカーは自動車を使った競争の場に可能な限り出てくるべきだと思う。

追記・私ゴルフやりません(笑)

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2 Responses to “2015年のル・マン以来、久々のWEC! パドックウォークは驚くほどの観客でした”

  1. Hiro3 より:

    ヒョンデはつい二日前に同社の最高峰ブランドであるジェネシスブランドでWEC参戦を表明しましたけど、具体的にいつからなのか、その他詳細は不明です。
    参戦メーカーが増えるとモータースポーツが盛り上がってとても良いと思います。
    https://www.fiawec.com/en/news/hyundai-sengage-en-endurance-avec-la-marque-genesis/8073

  2. キクリン より:

    WEC自分も観戦に来てます。
    レースは楽しいですが
    それに付帯する予算が
    かなり痛手です。
    今年から
    インバウンド狙いなのか
    近場の宿泊費が爆上がり。
    外国のファンもだし
    日本人も遠方の人は
    来にくくなります。
    足元見た値上げの
    イベント料金、普段と同じとは
    言わないけどもう少し良心的に
    ならないかなぁと想います。

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