2021年もベストセラーを記録したホンダジェット、エリートⅡにバージョンアップ!

2016年のデビュー時は『ホンダジェット』だったものの、2018年に航続距離を2265kmから2661kmへ大幅に伸ばした進化バージョン『エリート』となる。そして2021年に2883kmまで航続距離が伸びた『エリートS』をリリース。初期型より618kmも長く飛べるようになった。日本で言えば千歳空港から石垣空港までノンストップで飛べるようなったから素晴らしい。

そして今回『エリートⅡ』を発表した。航続距離は2865kmとエリートSと同等ながら最大離陸重量が91kg増えたため、ペイロード(搭載可能な重量)を大人Ⅰ人分くらいプラス出来るようになる。ホンダジェットはペイロード毎の詳細なスペックを発表していないものの、パイロット1人+乗客4人なら日本中どこでもノンストップで飛んで行けると考えていいだろう。

興味深いのはグランドスポイラーを追加したこと。航空機の離着陸要件で最も厳しいのは満タン離陸する際、V1(離陸決断速度。これ以上の速度だと離陸中断が出来ない)直前から離陸中断した時のブレーキング。タイヤに負担掛かるほか、滑走路上で停止するため急減速しなければならない。今回最大離陸重量が初代モデルから227kgも重い5035kgになったことで厳しくなった?

参考までに書いておくと、着陸距離より離陸距離が長いのは、V1直前からの離陸中断を考慮するためだ。主翼の上面に立ち上がるグランドスポイラーを加えることで、減速性能を大幅に高められる。主翼の構造が複雑になる上、重量増をもたらすため付けたくなったろうけれど「1067mという離陸距離を伸ばしたくない」ということでしょう。安全性も向上するし。

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1 Responses to “2021年もベストセラーを記録したホンダジェット、エリートⅡにバージョンアップ!”

  1. Rotaycoupe より:

    今日は飛行機ネタですね。

    大雨のSGN空港でハイドロプレーニング、アンチロックブレーキが作動し続けて逆噴射に頼った着陸を経験したことがあり、グランドスポイラー装備は大歓迎です。ホンダジェットに逆噴射はありません。

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