2021年の我が国の交通事故死者数は10万人あたり2.1人。世界で最も少なくなった、と考えられる

4日に警察庁が2021年の交通事故死者数を発表した。2020年より7.2%減った2636人だったそうな。以下、概要ながら65歳以上が60%近くを占め、歩行者が3分の1以上になるようだ。10万人あたりの死者数で見ると2.1人で、おそらくノルウェイやスイスを抜き、世界1少ない数字になったと思われる。参考までに書いておくとアメリカって11人くらいです。

この数字を見た警察は「仕事無くなると困る」と考えた? 冷静になって考えたら違反件数が減っているから交通事故死者数減っているのに、違反取り締まりのノルマ依然として高水準のまんま。だからこそ「歩行者の死亡率が高い」という理由付けして歩行者横断妨害など新しい取り締まり戦略を立ち上げ、横断歩道でのオトリ取り締まりをするようになっているのだった。

ただ本当に横断歩道での事故が多いのか? 警察庁のデータによれば(2020年)、横断歩道中に起きた死亡事故の56%が歩行者横断妨害ということになる。横断歩道を歩いている人をクルマがハネた、ということになります。このデータだけで横断歩道を歩行中の事故が多いため取り締まりを強化したということだ。歩行者、クルマ来てるのに横断歩道を渡ったということになります。

2020年に於ける自殺者数は2万1千人。クルマに飛び込むケースだってあるだろう。その場合、突発的なら遺書も無い。また、昼間と夜間の分類も無し。状況を子細に出してくれないと、本当の状況は解らない。129人なら警察の捜査力を使えばさらに細かい分析だって可能だと思う。それをやらずにおいて数字だけ出し「歩行者横断妨害が悪い!」と結論付けるっていかがなものか?

本当に交通事故死者を減らしたいのであれば、もはや1年で2636人。全てを詳細に原因究明出来るレベルだと思う。そして効果的な事故防止策を取っていくべきでしょう。また、2021年時点では対歩行者の自動ブレーキだって十分普及していない。警察が事故の本当の理由を公開し、安全対策を進めていくことで早い時期に痛ましい事故死者を半分にすることだって可能だろう。

警察と国交省に真摯な対応を期待したい。

 

 

<おすすめ記事>

コメントを残す

このページの先頭へ