bZ4X、すでに中国で激しい値下げ攻勢! 389万円だった売り出し価格が今や272万円に!

日本は電池の調達価格が高いと書いた。日本で販売されているbZ4Xは600万円スタートになる。ほぼ同じ容量の電池を積むヒョンデのアイオニック5が519万円スタートなので、内容や仕上がりを比較したら勝負にならない! アイオニック5が519万円ならbZ4Xって300万円です。じゃbZ4Xが272万円だったらどうか? これはもう互角以上の競争力を持つ!

中国で昨年bZ4Xを発売した時の価格は日本円で(以下同じ)389万円だった。この価格、中国の電池を搭載しているためで、日本より最初から安価。それでも中国のライバルより割高感あったのだろう。売れ行きが伸び悩んでいるのを見て突如3万元の値下げを行い331万円になった。やはりダメ。すると上海ショーの直近になり、さらに3万元値下げして272万円に!

このくらいの価格になるとトヨタというブランドに対する信頼感もあって売れ行き反転急上昇中! 日本でも600万円と言わず400万円くらいなら補助金も使うことにより購入対象になってくることだろう。そして買った人は中国車やテスラと違う信頼性や耐久性を認識すると思う。2~3年後にジワジワ効果が出てくるんじゃなかろうか。bZ4X、しばらく低価格戦略を取るだろう。

これの影響を受けるのが日産とホンダだ。すでにARIYAも大幅値下げして日本のリーフe+より安い440万円スタートになった。それでも売れ行きが伸びないため、遠からず値引きしなければならなくなるだろう。最初から厳しい洗礼を受けるのがホンダの電気自動車だ。高い価格を付けた時点でお客は関心を失うだろうから、最初から戦略的な価格を付けなければなるまい。

付け加えておくと272万円は補助金を含まない。今や中国って補助金無し。日本で同じことをやるかどうかといえば、やらないと思う。聞くところによればパナソニックが作る三元系リチウム電池、途方も無く高価だという。中国で272万円のクルマをレクサスは880万円という途方も無い値付けにしたのもパナソニックの電池が高いからだ。日本で電気自動車が普及するのはまだ先です。

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7 Responses to “bZ4X、すでに中国で激しい値下げ攻勢! 389万円だった売り出し価格が今や272万円に!”

  1. フランス車が好き より:

    先日の記事でありましたメーターのサイズが小さく、大きいものはぼったくりかと思うほど高いというのも日系サプライヤーからの調達コストが高いことが原因だと思います。日系サプライヤーは日本の完成車メーカーの品質に付き合ってくれる代わりに開発に時間がかかり、コストも高くなります。
    特に電池やメーターなど完成品を購入する場合は、サプライヤー自身の調達力や開発力にひきづられる形となり、そこからしか購買できないメーカーは競争力を失うことになってしまいます。他の方がおっしゃられてたように中国の走り出した後のスピードは日本とは比になりません。私も図面を見たら、すぐに物になってサンプル確認できたなんてことがあり、コストも低く日本との仕事の進め方の違いに驚くことが多いです。トレードオフで足りていないことも多々あります。
    擦り合わせの部分では日本人は素晴らしいチーム力を発揮しますが、部品単品のサプライヤー領域は的確な要求が必要になるものの日本が負けてる部分が目立つようになってきたと感じています。
    日本の完成車メーカーの劣勢が報じられていますが、日系サプライヤーの実力についても厳しい指摘が必要かと思いました。

  2. トヨタ車ユーザー より:

    >途方も無い値付けにしたのもパナソニックの電池が高いからだ
    OEMのトヨタが頑張っても、身内のパナソニックが足を引っ張っているとは。中国と日本のbz4x、違いは電池しかない、となると価格の原因は電池しかありません。
    CATLの固体電池・ナトリウム電池を見てパナソニックには兜を脱いでもらうしかありません。
    日産は去年の今頃、固体電池の試作品・試作ラインを見せて実用化は2030年意向だと言っていましたが、すでに中国に笑われていたという事になります。
    ホンダもオデッセイのついでに中国からBEVを輸入したらよいんじゃないでしょうか。いや、きっと突っ込まれると思います。

    アメリカ、日本、欧州は中国の倍近くの値段でEVを買わされているところです。あとから問題にならなければよいですが…(特にアメリカで初期のbz4xを掴まされた人たちから…)。

  3. よしの より:

    中国製バッテリーを使うとここまで価格競争力のある値段を付けられるのなら
    日本もアメリカみたいに国内販売の補助金関連は国産以外は認めないって言う感じになるのかなって思ってしまいました。
    この価格では欧州も無理なので最終的にEVはブロック経済化しそうな予感がします。

  4. アミーゴ5号 より:

    うーむむむ、
    一番情けないのは、自分自身がEVを持っていないため、EVの未来について何も実感できないこと。

    実感できなければ、コメントもおちょっかいもできない訳で、大変悲しいことデス。

    だからといって、常時家庭並みの従量制で充電できる一般的な賃料の駐車場なんてありませんしね。。。

  5. サマンサ より:

    とにかくEVのノウハウを学んでしっかりとした品質と価格のEVを日本でも出してほしいですね。次はEVに乗りたいし保証の面で国産以外はありえないので。国産のEVに乗り換えたい日本人がたくさんいること忘れないでほしい。

  6. AJ より:

    バスの話になってしまいますが、海外製のバスだと部品の納期や整備などで困ってしまうこともあると聞きました。
    その点、国内製のバスがやっぱり欲しいよね、とも。
    トラック、バス含め、国内メーカーには頑張って欲しいところです。

  7. z151 サンバー愛好者 より:

    ヤヴァさが伝わってくる話ですね。
    国内製電池(パナソニック製)搭載で約600万円。
    中華現地生産電池(CATL製?)搭載で同272万円。
    単純計算ですが、車体が共通と仮定するとおよそ300万円以上高買いせざるを得ない日本在住ユーザー。
    電池代はゼロではないのでCATL製電池が仮に100万円だとするとパナ電池は400万円以上するのかも。
    まあ利益とかトヨタも乗せている部分もあるとは思うのであくまで単純計算ですが。
    こりゃ「国産電池負け~」ですよ。
    同様に「国産鋼板負け~」なのかもしれません。
    (同時に韓国製電池も負け~かもしれませんが)

    中国政府が「まとも」なら中国工場で大量生産して、日本に逆輸入したいくらい。
    トップの胸三寸で巨大企業もひっくり返るお国なので、全く気を許せませんが。
    恒大集然りアリエクスプレス然り。
    有名な俳優女優も場合によって半年行方不明・共産党支持&多額な課徴金。
    う~ん、昔そばを通りかかった香港の九龍地区のおどろおどろしさに似た印象があります。

    CX-60やbZ4Xで明るみに出た「試作品レベルを市販」ですが、多分中国製品って良くも悪くも「試作品を市販」する度胸と野心があるものと思われます。
    正に「玉石混交」。
    日本だと「石を掴まされること(けしからん!)」がニュースになりますが、「珠を掴み続ける人だけが成功する」社会なんだと思います。
    日本人も個人レベルで判断力と決断力を鍛えるしかないです。
    パナ電池は既に「路傍の石」ということです。

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