CX-60 PHEVのディーラー試乗車が出始めた。試乗したサポーターの評価は「ネガティブ!」です

御存知の通りCX60は当初ディーゼルのマイルドハイブリッドから販売されている。市場からの評価、イマイチです。マイナスポイントは主として2つ。リアサスが動かず、かといって大きな入力掛かって動くと減衰力が足りずフワフワすることと、低速時にギアと断続クラッチ、モーターの制御に課題を抱えており機械的なギクシャク感を出すこととなる。後者はプロトタイプでも出ていた。

乗り心地に関してはプロトタイプであまり気にならなかったものの、ギクシャク感は相当のレベル。開発担当によれば市販までには対応するとのことだった。されど相当根っ子の深い課題だったらしく、市販車にも残っています。同じ症状、PHEVのプロトタイプにも出ていた。どうなるかと思っていたら、厳しい状況らしい。以下、かなり精度の高いインプレをするサポーターの印象です。

駆動系については「走り出すとPHVなのにミッション、補機類からのシャーンというノイズが煩くて気になる。知る限り世界一騒々しいPHV。パワーは十分以上ですがミッションがギクシャク。特に渋滞ノロノロは初期のDCTみたいに不愉快。ともに初期のR 35GTRとか昔のワーゲンゴルフみたいでした」。プロトタイプで乗った状況から進化していないようだ。う~ん。

続いて足回り。「乗り心地もゴツゴツガタガタでこのクラス&金額では期待はずれ。クラウンクロスオーバー、日産エクストレイル、ホンダZ-RV はおろかシビックタイプRの方が快適」。CX-60の乗り心地については「気にならない」という人もいるようだけれど、標準的な評価軸だと非常に厳しい。硬い割にフワフワすると、攻めると腰が砕けるようにリアから流れ出してしまう。

私は市販バージョンを試していないのだけれど、すでにハンドル握っている同業者の試乗レポートを見ると忖度のない人は相当厳しいことを書いている。甘い人はすべてにおいてやさしいです(笑)。といったことから試乗したら厳しい評価に終始しそうなので、改良されるまで乗らない方がいいかもしれません。というあたりがCX-60の納期の短さになっているんだと思う。

<おすすめ記事>

8 Responses to “CX-60 PHEVのディーラー試乗車が出始めた。試乗したサポーターの評価は「ネガティブ!」です”

  1. Rotarycoupe より:

    仰せの通り、今は買うべきでないと断言した老舗メディアもありますね。

    気になるのはクルマの仕上がりよりも、未完成なまま販売開始した背景です。古くからのいちロータリーファンとしては、REAPS3やユーノスコスモの最初期を思い出します。前者は未対策車に比べ燃費レスポンスともに全然ダメで熱害も酷く、社内でもこのまま売っていいのかと反対意見が出たものの、CVCCとの一番乗り競争から強行されたような話も聞きました。心配されたとおり、渋滞をすり抜け横断した女性のパンストが溶けて運輸省が試験項目に追加する事態に。ユーノスコスモはブッシュのバラツキとアライメント公差の整合が取れておらず、ハズレを引くとボロボロなハンドリングだったようです。

    忘れた頃に、と言いますか経験者が退職した頃に何かが起こる会社です。

  2. 猫まんま より:

    やっぱりマツダお得意の見切り発車だったか。
    CX-60だけ乗るとそこまで乗り心地も気にならなかったけどクラウンと比較するとかなり厳しいレベルですね。特に酷いのがトルコンレスATの出来の悪さ。走り出していきなりガッツン!て変速ショックが来ますからね。もう少し煮詰めて出せば良いのに。
    あとディーゼルはとても3.3Lとは思えない低速トルクの無さ、どうこう言われてもやっぱりディーゼルは欧州車勢がトルクも有るし滑らかに廻る。やっぱり作り慣れてるのかな?まあベースグレードの2.5Lの¥299万円は意外とコスパは良いんじゃないんですかね。

  3. アミーゴ5号 より:

    ネットで次のような記事を見つけました。ルノーと日産は泥沼の関係ですから、どこまで本当なのかはわかりませんが、非常に興味深いデス。

    https://news.yahoo.co.jp/articles/09e921381b3ca41b0ec6fb1d7eb244b1a2543738?page=1

    ちなみにマツダですが、フォードに資本を握られていた頃は、クルマも経営もむしろ健全だったように思えます。

    マツダは独立すると、内部で個性を追い求め過ぎて自己発酵しちゃうのかな、猪突猛進しすぎてブレーキが効かなくなっちゃうのかな、そして時代に乗りそこねて経営難に陥っちゃうのかなと、勝手に妄想しております。

    • 温暖化詐欺 より:

      私が思ってた事と全く同じで大変驚きました。
      ず~っとフォード傘下の方が良かったんじゃないですかね?
      ルノーと違い、人道的経営下にありましたし。
      自称・高級化で金に汚くなりましたし。
      圧縮着火エンジンだって発売前は「追加部品がフルハイブリッドより少ないから価格を抑えて出せる事がアドバンテージ」がコンセプトと言っていたのに。
      蓋を開ければ、さしたる効果も無いくせに、価格だけ無駄に高い。
      目的が逆転して、圧縮着火すること,金儲けが目的に成り下がってます。
      誰の目にも暴走は明らかですね。

  4. えつお456 より:

    いつも楽しく記事を拝見させていただいております。
    マツダに関してはやはり見切り発車的に新車を出して市場内での評価を見て年次改良を加えていく感じなのでしょうか?初期のユーザーにとっては正に人柱的な感じですね。
    私自身マツダ好きで歴代マツダ車を乗り継ぎちょっと前までデミオディーゼルに乗っていましたが買い替える魅力的な車が無く困っていました。デミオの車検前にCX-60のディーゼルハイブリッドも試乗しましたがその後で乗ったCX-5の方が乗り心地やアクセルレスポンスすべてが勝っていたと思います。CX-5が大きさ的に難しいとは思いながら気持ちがCX-5に傾きかけていた時に程度のいいアクセラの中古車をディーラーが見つけてくれ買い替えた次第です。いろいろ規制があると思いますがひと昔前の車の方がやはり魅力的ですね。
    年次改良やアップデートで既存ユーザーも救済しつつCX-60も魅力的な車になれば良いと思います。
    マツダが魅力的な車を出してくれるようこれからも辛辣な意見を期待しております。

  5. CX-60 より:

    CX-60はラージ商品群のベースシャシー(新開発)の上に構築されました。
    このシャシーはBEVも見据えていて、床にたくさんバッテリーを敷くこと、重くなること、そしてバッテリーに取られたスペースで重たい荷重に耐えられるサスペンションにすることが命題だった…と読みました。
    なので、それ相応の重い車両になると新しいサスの造りも生きてくるのだろう、というのが素人のせい一杯の解釈です。
    昔エンジンでやったようなトライ(&エラー)を今度は足回りでやっているのか~と感じました。
    ただ、そんなに重たくないPHEVにいきなり使ってしまうより将来を見据えつつ、ここは普通のサスペンションで乗り心地確保しておいてくれてもよかったのにな―とは思います。
    マツダ車に乗っている人は、この乗り心地にまあまあ肯定的で、厳し人は「え~!!」というのがおおむねの判断らしい。まあ、私もホンダ車の突っ張ったような足回り嫌いじゃないし。
    おもしろい仕組みや取り組みではあるんですけどね…。

  6. こあら より:

    その車だけを評価してるのと他車と比較してるのとで大きく違う。
    マツダ信者は乗り心地が悪いというと「ロールスロイスにでも乗っとけ」「乗り心地を重視する車じゃないから」と言う、そんなユーザーばかりだから成長しないのでしょうね

  7. なるやま より:

    CX-60ディーラーで勧められ試乗しましたが、
    スカイアクティブDは3.3Lとは思えないほどの出足の悪さと、バシバシ、バタバタする足回りが気になりました。
    乗り比べると、古い設計ながら熟成の進んだCX-5やCX-8の方がよほどバランスが良く、例え内装が立派でも、とてもプラス200万円程度上乗せして買う車のレベルじゃないと思います。
    また、発売直後からすぐにリコールが出るなど、熟成不足のまま見切り発車して、ユーザーに余計な負担と不満を与えるのもいかがなものかと思います。
    マツダがプレミアムブランドにしたいという意思は分かりますが、一部のマツダ信者を除く一般的なユーザーがマツダに求めるニーズと最近特に乖離してきている感じがしますし、今のままでは経営的にも厳しくなるのではないでしょうか?

こあら へ返信する

このページの先頭へ