TVニュースとかでクルマの火災を取り上げると「爆発した」というが、あれは「破裂」です

クルマの火災を取り上げたニュースを見ると、多くのが「大きな音を立てて爆発した!」と大騒ぎするけれど、基本的にクルマの構成部品を見ると爆発するものは使っていない。というかメディアはホンキで自動車部品に爆発物を使っていると思っているのだろうか? 強いて言えばガソリンだけれど、あれは空気13のガソリン1くらいの比率になり、さらに圧縮しないと爆発しない。粉塵と違う。

じゃナニが「どかん!」しているのか? こらもう明確にタイヤです。タイヤが燃えるとやがて内圧に耐えられなくなり破裂する。その際、大きな音と衝撃を出すし、一時的に空気量が増えるため火もイキオイを増す。乗用車だと200~300kPaくらいだから、破裂した時のエネルギーや破壊力も限られる。されど大型トラックなどは1000kPa以上入っているため、破裂した時のエネルギーは大きい。

ちなみに大型トラックのタイヤが破裂した際、横に人居たら命を奪われてしまう。私はバイクに乗ってる時、大型トラックのタイヤの横に止まらないです。もちろん通常の状態であれば破裂することなど無いけれど、10年以上使った亀裂の入った古タイヤや、サイドウォールに傷のあるタイヤはゼロリスクじゃありません。いちいちチェック出来ないので、とりあえずリスクヘッジする。

ということで燃えているクルマや大型車に出会ったら、タイヤの破裂に注意した方がいい。もし車内に要救助者が取り残されている時も、タイヤの真横から近づかないこと。タイヤは構造上、破裂するなら横方向。前後方向に破裂することは考えてなくていい。以上、ムダな知識からもしれないけれど、知っていて損はないと思う。ニュースなどで「爆発した!」と伝えたら突っ込んでください。

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