VWの売れ行き低迷に全くブレーキ掛からず。6月はアウディにも負けるほど

日本市場に於けるVWの存在感が薄くなってきている。今や輸入車を購入しようとした時のショッピングリストにVW車は入ってこないケースも多いという。きっかけはディーゼルゲート事件だったと言われるけれど、その本質はDSG(ツインクラッチAT)の保証問題にあると考えます。アメリカや中国より短いメーカー保証期間を設定し、それを全く変えようとしなかった。

全ての台数はコチラでどうぞ  データ/JAIA

アメリカや中国のユーザーなら無償で修理してくれる期間内なのに日本の顧客だと有償。しかも驚くほど高額な修理代金になり、故障頻度だって高かった。逃げ切れなくなりリコール出しているが、当時、有償修理だからとVWより安い工場に依頼したユーザーは、修理費が戻ってこないなどさんざんな目に遭ったろう。知人でVWを乗っている人の大半は手放し、VWに戻る気無し。

といった過去の反省無しに電気自動車など投入しているものの、DSGの時のことを考えたら不安。ちなみにID.4の電池保証は8年/16万km走った時点で70%となる。三元系リチウム電池の充放電回数は800回程度で80%と言われる(25%使って満充電した場合、4回で充放電回数1回とカウントされる)。ID.4の実用航続距離は400km。800回だと32万kmということになる。

実力としちゃ32万kmで80%ということになる。保証は16万kmで70%。保証内容として考えたら競合他社と変わらないが、10年/24万kmみたいな思い切った勝負に出てくるなどしたらずいぶんイメージ変わると思うのに。あまり攻めようとしていない。というかVWジャパンの体制だって大きくグラ付いているように見える。ディーゼルゲート事件の前は広報もベテラン揃い。

なのに櫛の歯が欠けるように誰も居なくなった。今の広報担当、一人も知らない。VWの歴史からすれば異常事態といってよかろう。といったことが総合されての販売台数減だと考える。参考までに直近の状況は、半導体不足や用船不足による入荷制限無し。VWの一部車種に納車延期トラブル出ているというウワサもあるけれどVWからの公式発表無く不明。

売れていた頃のVWって日本市場を大切にしてくれていた。もう少し日本人を下に見たような対応を改めてくれたら顧客も戻ってくると思う。

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14 Responses to “VWの売れ行き低迷に全くブレーキ掛からず。6月はアウディにも負けるほど”

  1. けろけろ より:

    以前新車をディーラーで試乗した際、街中のチョイ乗り渋滞で、ミッションがジャダーったのには驚いた。

    営業担当の苦しい答弁に気の毒と思いつつ、この状態で試乗させる会社側の神経を疑った。

    以来、質実剛健を喪失したVWは興味から外れたが、ディーゼルゲート事件は、自業自得でさもありなんと思った。

    なお話は変わるが、会社ぐるみの詐欺行為を全国各地で繰り返すビックモーターには、社会的な鉄槌が必要だ。

    ブラック企業なのに、宣伝を多く出しているから、マスコミは二の足を踏んでいると邪推している。

  2. よしの より:

    ワーゲンについては品質もよくないし対応もよくないですが
    車そのもの出来は良かったので買っていた人達が多かったと思うし
    自分もゴルフ7に乗ってましたが

    ゴルフ8の出来が良くないし
    トヨタの車の出来が近年かなり良くなったので
    実用性を求めるゴルフユーザーはみんなそっちに移ってしまったのだと思いますよ。
    本当にゴルフ8って走ってないですし

  3. 確かに より:

    そもそも主力のゴルフポロがカッコ悪過ぎる上に
    価格も高過ぎますからね

    ディーゼルゲートまでは質実剛健で真面目な印象有り
    私もゴルフ6まで歴代のゴルフ乗り継ぎましたが
    走りは好きでしたがとにかく故障が多くて。。。

  4. NRT より:

    個人的にはDSGとディーゼルゲートの両方を併せて「モラルのないヤバい会社」という印象が確定してしまったので、VWはショッピングリストに入らないです。

    そして、VWを選考から除外しても困らない。つまり、不安だけど欲しい!と思わせる商品も今のVWにはないです。

    同価格帯かそれ以下の国産車、フランス車にもっと魅力的なクルマがたくさんあります。

  5. Lyria より:

    2023年6月度のVW販売低迷は販売側の意図的なもので、このリコール対策が要因です。
    https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001617241.pdf
    上記リンク先の対策発表前の6月初旬から対象車種の納車は止めていた様で、発表時には対策ソフトも準備され、現在順次納車が始まっている様です。

  6. z151 サンバー愛好者 より:

    かつて3代目のゴルフが現役だった時、地元資本の有力なトヨタディーラーがVWも扱うことになりまして。
    確かファーレンだったと思います。
    「20-00」のナンバープレートがついたトヨタ2000GTと同じフロアにゴルフも展示されていて、ドアヒンジの分厚さや塗装の高品質さに「これで本当に国民車のクオリティかよ…」と呟いたのを覚えています。
    日本の国民車といえば当時カローラだった訳で、「まあそうだよな!」って感じの普通さ具合だったので。
    10年くらい前「うちもVWにするか!」と検討した時期があって、ディーラーで商談までしました。
    結局折り合わず破談したのですが、買わなくて良かったなと。

    DSGもアレなのですが、樹脂製(中のインペラーもボディ部分も)のウォーターポンプユニットもアレみたいです。
    エンジンに直に付いているので割と熱の影響ありそうですし、圧も掛かっているはず。
    壊れるとアッセンブリー交換で25万円とか。
    5,6万キロでアレしちゃうと「やっぱり外車って壊れやすいよね?」という評価をしてしまう人も出そう。
    「やっぱり外車って…」が「VWが弱かったのか…」になってしまうと浮上してくるの大変かも。
    VWがどんどん前に進むのは別にいいと思いますが、屋台骨だったゴルフはⅧになってクルマとしては進化したように思えないし、電動化の影響か安普請。
    電動化という新たな故障リスクを背負った上に高額な修理代や低迷する下取り価格を考えると厳しい感じです。
    自分のショッピングリストにも入れられないし、他人にも薦められません。

  7. 山田 より:

    単純に高いだけでしょう!
    テクノロジーパッケージとか他のパッケージつけたらBMWと変わらなくなります、アウディと比べてリーズナブルだから選ばれたのに大して違わないなら選択肢から外れるのは当たり前。

  8. 野暮太郎 より:

    ベンツ、BMは高級車の余裕を感じますが、VWは工業国のライバルとしての徹底した嫌らしさを感じますもんね。

  9. 猫まんま より:

    メガーヌ購入時に食わず嫌いはダメだろうと思いプジョーもVWも検討して試乗もしましたがプジョーはガソリンは良くも悪くも癖が無く面白みが無い。ディーゼルはパワフルでトルクも有り良かったです。
    ゴルフはボディ剛性は圧倒的だけどエンジンは凡庸で面白くない。一番悪いと思ったのは自動ブレーキ関係が何たらパックで90万!のオプション。今時安全装備がオプションなんて。
    ディーラー曰く「安全はお金で買うものです」
    開いた口が塞がりませんでした。
    メガーヌも初期保証が3年6万km、延長保証つけて5年10万kmで国産車比較すればちょっと不安です。
    まあ一番乗って面白かったので購入しましたが。
    メガーヌは良くも悪くも最近の車にしては珍しくドッカンターボである意味これだけでも買う価値がありますね。最近のターボ車はマイルドすぎて面白くないですからね。ハイオク仕様で街乗り燃費8km/Lだけど。

  10. yamsuna2-7 より:

    Golf2からウン十年の長い間、フォルクスワーゲンばかり乗り継いできました。フォルクスワーゲンは良い時と悪い時が交互に来る振り幅が大きい印象があります。キッチリ造り込んでくると思えば、見えないから触らないからを含めた思いっきりのコストダウンで残念だったり・・・
    お金をかけて故障を直してまで(今までかかった実費は、怖くて合計できません・笑)、乗ろうと思うだけの価値と魅力がない中途半端でつまらないなのが、現在のフォルクスワーゲンだと思います。
    待っていても良くならないように感じるので、国産車に乗り換えようと思います。

  11. VIOLA より:

    日本ではあまり大きく報道されていませんが。
    イカサマクリーンディーゼルは、VWだけではなく、アウディー、メルセデスベンツもやっていました。
    日本のストロングハイブリッドに勝てる訳もなく、欧州は急激にEVシフトを進めておりましたが、どうなって行くのでしょう?

  12. EUR より:

    20年前からサードカーにPOLOとセカンドカーにPASSATセダンを乗り継いでいます。
    因みにファーストカーはAudi A6セダンです。

    ディーゼルゲートは無関係な国でローカルルール上の出来事ですので私にとって全く無問題です。

    しかし昨今のVWには思うところはあります。
    日本市場に投入されるエンジンラインナップが著しく減少していてエントリーとGTIとか極端です。
    結果的に非力なエントリーグレードに高額オプションてんこ盛りの仕様が街に溢れています。
    エントリーモデルが特殊なUPというのも頂けません。
    南米や中国からGOLやSANTANAなど導入した方が裾野が広がると思いましたが、それらの市場でもエントリーモデルは廃止されこれからVWはどこへ向かうのか心配しております。

  13. YN より:

    ゴルフ5ヴァリアントの7速DSGが壊れて手放しました。
    保証期間内ぎりぎりで交渉に入ったのもあり、根本的な解決に至らないまま、どうしようもなくなってしました。
    ディーラーの人が「本国が、本国が、」と言うのが、とても嫌な気持ちになりました。
    車は本当に素晴らしかっただけにとても残念です。

    欧米ではクレームは言ったもんがちだと思うので、強い姿勢で保証期間の延長にこぎつけたアメリカと中国の現地法人は適切な行動に出たなと思うし、VW本社もビジネスだからそんなものだと思うけど、
    日本法人は自分たちがユーザーの権利を守る仕事をしない代償をユーザーに払わせる感じが、
    急に話は大きくなりますが、今の日本だなあと思ってしまいます。

  14. はらだ より:

    ゴルフ2台の後、良いなぁ~っと思い6Rポロ乗ってそろそろ10年なります。
    イロイロ車乗ってると、いろんなトラブルありますし、輸入車はトラブルだらけです。もう輸入車なんか買わんぞって思うのに、なぜか?また買ってしまいます。笑
    っが、ポロは他にも難点ありますが、私の場合、もうVW買わんと思う決定的なのがDSGです。
    新車の頃は良いけれど、田舎道メインなのでまだ動いてますが、古くなってくると不安感が半端ない。
    人はそういうの経験すると、自分だけじゃなく、廻りの人に「止めた方が良いよVW」って言いますからね、身の回りの人間が一番の広告になります。
    でも、そんなメーカーの車は中古部品が豊富なので、直す時は都合良いですけどね。
    こんな会社になっちゃったのね残念、っと思いますがアウディも同じ会社でしょう?影響無いんでしょうか?ワタシはアウディも同じ目で見ちゃいますけどね。

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