ZR-V、ユーロNCAPで中国勢にベタ負け。日本車の凋落が顕著になった1年でした~

「日本すごいぞ!」と茹ガエルになっているメディアやSNSは多いけれど、着実に我が国は地盤沈下している。2023年に発表されたユーロNCAPの成績を見ていて「う~ん!」です。日本車ではZR-VとレクサスRZが試験を受けているのだけれど、なかなか厳しい。RZの成績表を見ると搭乗者の安全評価が87%。BYDドルフィンで89%。NIO ET5なんか96%。中国勢に勝ててない。

ユーロNCAP

もっと厳しいのがZR-Vの79%。この成績、2023年のリストの中じゃKONAと並び悪い(最下位はベトナム製のビンファストで76%)。90%前後が平均ですから。ZR-V、ADASの成績も68%でドルフィンの79%に差を付けられた。日本人の多くは「日本車安全。中国車危険!」と思っているようだけれど、てんで違います。ちなみに起亜EV9のADAS成績は83%である。

参考までに書いておくと、搭乗者の安全評価で1位は2022年に試験を受けたアイオニック5の97%。ADASの1位はテスラのモデルSとモデルYで98%。日本車の1位といえば、搭乗者でレクサスNXの91%。ADASがARIYAで93%。世界1まで遠い! 直近の性能で言えば、完全に中国やスウェーデン、ドイツ、韓国より下。日本勢より下なのはラテン系とステランティスくらいだ。

いろいろ調べてみると、2024年も革新的な技術や魅力を持つ日本車は出てこない。変革期と言えばカッコ良いけれど完全なる踊り場。こうなると一番キビシイのが自動車メディアだ。そう! 私達です(泣)。なんのかんの言っても自動車メーカーは海外で収益を上げており、優秀な社員だってたっくさんいる。追い込まれたら何とかなる。私ら、話題無ければ終了だ。

2024年は「どうやってクルマを楽しむか」を発明&発見する年になる?

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1 Responses to “ZR-V、ユーロNCAPで中国勢にベタ負け。日本車の凋落が顕著になった1年でした~”

  1. トヨタ車ユーザー より:

    中国勢はBEVですから、あんまり壊れたり衝撃を吸収できないと電池に影響が出てしまいます。というか、BEVは衝突の後の電気的な安全性も評価してほしいです。
    日本勢は、無理そうなら自前主義をあきらめて、エンジニアリング会社に頼むか、パワートレインのようにメーカー横並びの研究団体を作ったらいいと思います。

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