ZR-Vを買ったらブリザックは選ばない方がいい。開発陣も「相性悪いです」だって
忖度のため今やこんなことは誰も書かないと思うけれど、あまりに「う~ん!」だったので。ZR-Vで雪道を走る機会があった。スタート地点はドライ路面。普通、雪道試乗会って最初から雪道ながら、今回は山形駅前のホテルです。クルマの試乗なのでタイヤ銘柄はチェックしないまま走り出す。5分も走らないウチ「これブリザックだな」と解った。
ラックアシストパワステの良い部分が消えちゃう
ブリザックの悪いところがハッキリ出ているからだ。具体的に書くと、あまりにアイスバーン性能を重視したためトレッド面が柔らか過ぎるし、アクセルオンの時の「にょ~っ」というパターンノイズも大きい。ZR-Vの場合、トレッド面が柔らかいためサスペンションの取り付けブブンの剛性を落としたような作用になり、乗り心地もぶるんぶるんしてしまう。
試乗後に開発陣に「タイヤが合わないですね」と言ったら「そうなんです。今回は一世代前のVRX2にしました。新しいVRX3はもっとフィーリング悪いんです」。だったらブリザック以外のタイヤにしたらいんじゃね? と思う。夏タイヤも「ブリヂストンなら間違いなし!」と、市販タイヤ履かせてるなら理解出来るけれど、ホンダだって厳しい選択をしてると考えます。
ステアリングフィールにコダわった車種は合わない?
地域によっちゃ3分の1くらい冬タイヤで走る。試乗車だって私らその状態で評価します。タイヤに詳しくない人ならZR-Vの印象を落とす。なんでブリザックにしてるんだろう? これまたホンダが硬直化しているためらしい。なぜか「ブリザックを使う!」ということになっており、相性悪いと思っても皆さん変更出来ないのだった。ヨコハマかミシュランなら良い仕事をしたろう。
以前「開発の基準タイヤとしてブリザックを使ってる」という話を聞いた。だとしたらテストコースの中だけにしとけばいい。相性悪いと解っていて、広報車に履かせて肝心のクルマの印象を落とす意味が解らないです。ブリヂストンの名誉のために書いておくと、前日に乗ったエクリプスクロスPHEV+DM-V3はなかなか良かった。ボルボXC60+DM-V2も気に言ってます。
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興味深い記事でした。
クルマとタイヤの相性ってどこから来るのでしょう。サスの設定だけではないような気がしますが…
ブリザックは昔から舗装路でウニョウニョした乗り味が有るように感じていて、自分はミシュランかヨコハマを好んで履いています。
いつも興味深い記事ありがとうございます。開発側の本音や内情がわかる記事は少ないので毎回楽しく読ませていただいています。
しかし、基準タイヤとしてブリザック使っているのに相性が悪いのは不思議ですね。
ブリザックかヨコハマか、悩みます。
新品のアイスバーンは同等、新品の舗装路はヨコハマ有利、ただし何年か使って減るとブリザックもブニョブニョしなくなる。燃費はヨコハマ有利。新品のウエットは同等でも古くなるとブリザック有利、といったところが個人的経験です。
アイスバーン性能が落ちると替えたくなるものの、雪道に慣れたドライバーならそれに合わせた運転を無意識にしてしまうのであまり気にならない。さらに走り込むとウエット性能が半端なく落ちてきて、これが実は一番怖い。雪国といえども雪道よりウエットを走る機会が圧倒的に多いですから。ヨコハマでプラットフォームが出るまで使うのは勇気が入ります。最近は改善されたらしいですが。
結局、燃費のヨコハマか、古くなってもウエット安心のブリザックかの究極の選択。冬の雨が少ない太平洋側なら、断然ヨコハマで迷わないですが。ドライ路面でも減らないですし。
本題とずれますが、毎年スタッドレスにすると運転がつまらなくなってあまり車に乗らなくなります。ミシュランX-Ice SUVです。夏の21inchから19inchにダウンするのがいけないんですかね?インチダウンすると乗り心地が良くなるというのが通説で、スタッドレスということもあって確かに当たりは柔らかくなります。でも、それをもって必ずしも「乗り心地が良い」とは感じないというか…単にあらゆる面でスッキリ感やダイレクト感が損なわれただけに感じます。次回交換時は、以前記事に書いていただいていたサイズアップを試してみたいと思います。
ダンロップは?
私の先輩には、絶対ブリザック派とヨーロッパのメーカーだから、ミシュラン・ピレリ派がいます。
ブリザック派の人はやっぱりアイスバーンで怖い思いをした方で、スタッドレスタイヤ登場初期にブリザックが優秀だったためだと思います。
ミシュラン・ピレリ派は歳もばれてしまう外車好きで、もちろん今となっては欧州の~は迷信だとわかっています。でも相対的に安いので、という事らしいです。若い人はMadeInJapanならばショップブランドでもOKと言っています。これでも夏タイヤで雪に出てしまうよりもまともですし、不満もないようです。日本はなんだかんだ言って、暮らしやすいです。
一般の人はタイヤは履き比べて買うことができません。仲間内で、車も違ってしまうけど乗り比べて、タイヤ談義をするのが精一杯です。でも楽しいです。