大型トラックの制限速度100km/h化により追い越し車線をチンタラ走るクルマがいなくなる?

警察庁が高速道路上のトラックの最高速度を現行の80km/hから20km/hほど引き上げる方向で検討している。物流業者がより効率的に荷物を配送できるように、というのが表向きの理由だが、果たしてこれで「あおり運転」は減るのだろうか?

政府が突然、「大型トラックの制限速度を80km/hから100km/hにしようと思う!」と言い始め、警察も渋々納得。すでに名ばかりの有識者会議も行われ、早ければ2024年4月から施行される動きになっている。制限速度の向上、トラック業界は大賛成しているかとなれば、そうでもないようだ。というのも速度アップを希望したのは議員に強いパイプを持つ一部の大手宅急便会社だという。

そもそも80km/h制限を始めた理由は事故防止策である。データを探してみると、速度リミッター導入前の5年間の大型トラック関連の死亡事故は326件。1998年に速度リミッターを導入してからの5年間を見ると282件に減った。その後、速度リミッターが完全に普及した2018~2022年は94件まで減っている。速度リミッター、事故防止効果抜群ということ。<続きを読む>

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4 Responses to “大型トラックの制限速度100km/h化により追い越し車線をチンタラ走るクルマがいなくなる?”

  1. Mumbaikar より:

    ちなみに現在こういう場面では数キロしか時速の差がない大型トラックが高速道路の車線をすべて占拠して、時間をかけてゆっくり追い抜きをしている場面によく遭遇します。制限時速をあげてもこの問題は無くならないと思うのですが…

    ちなみにドイツのアウトバーンでは乗用車の速度制限は上限なしから制限ありまでいろいろありますが、トラックには一律80km/hの速度制限が課されています。

  2. さとう より:

    我々ガソリンを運ぶタンクローリードライバーは24年問題を悲観しています。
    一番大きい要素は賃上げです。
    何故かというとよく話に上がる宅急便なら料金を値上げするなど受益者負担金もできるでしょうけど、ガソリンは現在補助金(税金投入)を出して高騰を抑えてています。
    そんな状況に運賃上げる為に販売価格を値上げ出来るとは思えません。
    現在の給料体系も基本給は最低賃金を下回り、資格手当など後付の手当を含めて最低賃金はなんとか超えるというやり方。
    政府は賃上げは24年に検討するとか遅すぎます。
    さらにリミッターはスイッチで簡単に切り替えが出来ると思ってるのでしょか?
    自動車業界のインフルエンサーである国沢様に内情を表に出して頂きたいです。

  3. 薫くん より:

    一般道路の速度制限を上げて、70km/hにしよう。

  4. SCALA より:

    トラックが追越車線に居座るのは流れを止めるし間違いなく後続車のイライラを誘発しています。
    アウトバーンでは追越車線のトラック走行禁止区間も多く快適です。日本も導入すればいいのにといつも思います。せめて上り区間でも。

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