日産どうなる? 3つのストーリーを考えてみた
年末も押し迫った2024年12月23日、突如、ホンダと日産との経営統合に向けて協議を開始することが発表された。しかし、2025年1月末までに方向性を判断するはずだったが、それを2月中旬に先延ばししたものの、最終的には破談することが決定的となった。ホンダと手を組むことができなかった日産は今後どうなるのか? モータージャーナリストの国沢光宏氏が将来を考察する。
ホンダと日産の統合劇、説明するまでもなく日産の経営状況悪化によって始まったもの。実際、日産は破綻に向かっていたと思う。統合話が消えたため日産からすればスタート地点に戻ることとなり、新たな再建策を立ち上げる必要が出てきます。ということで今後の日産はどうなっていくのか、「3つのストーリー」を考えてみた。<続きを読む>
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資金繰りなんとかするは大前提なんですが、日産の救世主や屋台骨となる商品を開発は急務でやらないといけませんね。
ホンダであれば初代n-boxや初代フィット、初代オデッセイが該当すると思いますが、いや、ほんと、日産一丸で頑張って欲しいところです。
私が日産社員だったら、e-powerを進化させて、「4モーター制御・4輪独立操舵」を推し進めます。
目標としては、「テスラやBYD並の革新性があって、テスラより安く、BYDより信頼性があるHEV・PHEV」
BYDはタンクターンをやるらしいですが、日産はすでにコンセプトカーpivoで発表してますので。4輪独立操舵でタイヤを削らないタンクターンや、平行に縦列駐車できるオートパーキング。日産肝いりのxバイワイヤー、駐車画像合成を活かします。
原動機は、今のVCRエンジンに加えて、ホンダのEX-linkを取り入れ、ホンダもやらなかった完全アトキンソンサイクルエンジンを開発。シリーズHV特化型のエンジンを開発。
それまでのしのぎは とりあえず、GT-Rクロスをつくって、手持ちで稼げる車を・・・ということは妄想のいい練習になりますね。
ホンハイに買われても、シャープは主力事業を液晶から変えられず、結局再没落してしまいした。いずれにせよ、再び元気な日産を見ることを望んでいます。
確かに、自動車メーカーの製品である自動車のメインラインナップが向こう1年何も出せないというのが信じられません。世界のラインナップで見れば、20~30くらいの内、2,3車種は変わって良い気がしますが、海外向けキックスの1台だけなんて。
自力で開発できなくてもマツダみたいに中国の提携先で作ってもらう手もあるハズです。逆に言えばプラットフォームをルノーに開発してもらっていて上屋だけでも用意できない状態。
ルノーの傘下に入る直前、当時の塙社長は提携相手をさがして(資金繰りのために)自ら渡欧しダイムラー、ルノーと忙しく回ったが、今の社長は横浜にいたまま見合い写真を突っぱねているだけのようですね。
しかも、どちらが上か下かではないなどと言って…。
ここまで鈍感だと、今後現れる大株主にスパーンと首にされてしまうこともわかっていないのでしょう。
自動車メーカーがなくなってしまうと、今人気のあるシルビア、スカイラン、GT-Rのパーツ再生産も難しくなってしまいます。あのへの字口が恨めしいです。
昔々、静岡の親戚は皆日産自動車勤務で、下は吉原工場勤務からはじまり、上は日産の重役から厚木部品工業、現在の日立アステモの役員になられた人がいましたが、皆クルマのことなんて話したがらない。日産車のことを根掘り葉掘り聞くワタクシは、静岡の日産勤務の親戚からは嫌がられていたもんです。
もうここまで来ると、最近の日産は・・・
最近の日産の動向を見ていると、日産の役員は社長以下日産を破綻させるために送り込まれたステルステロ役員じゃないかと思って仕方ない。
ルノーに関さんじゃダメだと断られて、内田さんにしましたなんていう社外の指名委員会もグルで破綻させるために指名したんじゃないかと思えるほど。
RZ34はあくまでも憧れのZとして買ったまでで、日産車であるから買ったわけじゃないということで、大事に乗ろうかと思っています。
こうなったら自力で再建して欲しいですね。
それが茨の道であることは100%間違いありませんが、ホンダからのオファーを断るほどのプライドが本物であれば、ここで意地を見せなければ明日はありません。
1966年の日産とプリンスとの合弁後、社内では労働組合同士の激しい対立や労使関係の対立があったそうで、企業文化として内紛と社内政治と利権が入り交じり足を引っ張りあう非建設的な企業文化が、今も強く生きているのではないかと想像します。そのため表面上は波風を立たせないように役員の数が異常に多くなっている気がしてなりません。
ここまでこじらせ系になってしまった企業を再建するには、ゴーンさんを越えるカリスマ経営者が必須でしょう。
カリスマ的リーダーシップのある経営者がいれば役員は1/3でも問題なさそうですし、そうすればトップダウンで決断スピードを上げて動ける組織になれるでしょう。
日産の財務力を考えると、現在のモデルラインナップは完全に多すぎます。大メーカーらしいラインナップを用意しておきたいだけで、惰性で生産し続けて十分な利益を生み出せていないモデルが多すぎるため、モデルラインナップは一気に1/2~1/3まで削減します。
その代わりに1モデル当たりの開発リソースは潤沢になり、各モデルの完成度と競争優位性を高められるため、収益力は大きく向上します。
その上で日産ならではの魅力を強調するために、ラインナップを『未来志向のEVライン』『実用重視のPHVライン』『カーマニア向けのヘリテージライン』に3分割。各ラインのブランドコンセプトを忠実に体現したモデルを少数精鋭で用意します。
その他、営業所や販売店は統廃合により合理化し固定費や販管費は極力削減。
少数精鋭で粒ぞろいの日産らしい魅力が詰まったモデルだけになれば、収益力も営業利益率も向上し、ブランドの再構築もでき、徐々に体力も付いてくるでしょう。
建国記念日前の夜、時間に余裕があったので楽しみながら楽観的な青写真を妄想してみました。
日産よ、死ぬ気で頑張れ。その誇りを未来に向けてかたちに現せ。そしてかつての輝かしいブランドを取り戻せ。日本の誇りを見せてみろ。迷っている時間はない。ひたすら前だけを凝視し、全力で闘うだけだ。自らの力で未来を勝ち取れ。それが出来なければ負け犬になるだけだ!