豊田章男自工会会長、政治家について踏み込んだ発言のバックボーンをじっくり考えてみた
次期首相選びが佳境を迎えている。そんなタイミングで豊田章男自工会会長は「一部の政治家からすべてを電気自動車にすればよいとか、製造業は時代遅れだという声を聞くこともあるが、それは違うと思う」という、かなり踏み込んだ発言をした。バックグラウンドを少し掘り込んでみたい。自工会会長の主張を理解できると思う。
自動車産業だけでなく、すべての輸出産業にとって重要になるのが我が国のエネルギー戦略だ。一応の最終目的地は我が国も宣言した世界的な流れとなっている2050年のカーボンフリーながら、その前にいくつかのチェックポイントを迎える。例えば大きな課題になりそうなのが8年後の2030年から始まる可能性大きい欧州の二酸化炭素削減規制。<続きを読む>
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