まぢで命拾い
今日は9時から30分の予選。まずタイのGTレースにS2000で出場している相方のジャズさんが15分走り、残り私という算段。ジャズさんはGTカーで3回バンセンに出ているのでコースは熟知してます。15分走ってピットイン。2分19秒台を出してきた。クルマのポテンシャルを考えれば十分だ。
しかし! ピットしたけれど交代できない。何と! 予選中に車重を計っているのだ。おそらくF-1のように一瞬で計れるとオフィシャルが思いこんでいたのだろう。ただツーリングカーの車重はドライバー抜き。一旦下りなければならず、40台のクルマがイッキにドライバーチェンジすると渋滞になってしまう。
この先で車重チェック中
よくみなさん怒らないモノだ。結局10分以上掛かり私がコースインした時には予選終了間際。かといってコース入ってすぐアタックというワケにもいかない。とにかく1ラップはコース状況を見なければならない。実際、オイルフラッグなども振られています。安全の確認も出来たのでいよいよタイムアタックだ!
最終コーナーを上手に立ち上がり、長い右コーナー抜けスタート/フィニッシュに差し掛かると、ありゃま! チェッカー出ちゃった。コースイン後にすぐスタート/フィニッシュラインなので、最初の1ラップ目のタイムだけ有効。コースは下の動画で。コースイン後の1ラップ半です。けっこう楽しい。
手元計測で2分21秒台。2分18秒台くらい出そう
しかし! 1ラップしか走れなかったのは結果的に命拾いするほどラッキーだった。というのもヴィオスのオーナーはワンメークレースにも出場している。耐久レースの予選の直後に行われた練習走行の1コーナー(長い長い直線終わりの右コーナー)でブレーキが壊れたのだった。
動画でご覧頂ける通り、幸い1コーナーだけは広いエスケープゾーンがある。シケイン後の右直角コーナーとかでブレーキ壊れたら正面はコンクリート基礎のガードレールのみ。1500cc車でも楽々140kmくらい出てるので、最悪の事態もありうる。もう1ラップしてれば私だった。ロシアンルーレットです。
彼らはミッションをバラすことなど朝飯前。でも安全となると
恐ろしいことに壊れた原因はリアのブレーキシュー無くなり、フルードが漏れたためだという。ブレーキのチェックをしていないのだ。やはりタイで競技に出るときは信頼できる日本人のメカニックを頼まなければならない、とシミジミ実感す。今回の件、運悪ければ今頃こんな日記を書いていられない。
さて。私は何でこんなにタイに来ているのだろう。ヨメなど「世間体が悪い」と怒る。タイに子供でもいるんだろうと思われるでしょ、と言う。でもそんなコトに興味ありません。怖い話もざんざ聞かされているため、とうていその気になれず。というか、何でタイまで来なくちゃならんのか? 日本で十分でしょ。
男女関係のトラブルは恐ろしいそうな。タイの女性は浮気を絶対に許さない。撃たれたり刺されたりチョン切られたりするのは日常茶飯事でニュースにもならないほど。そもそも年齢のためか、女性に興味も無し。ギョウカイ関係者なら御存知の通り、浮いた話は一つもありませんがな。
シルビアってカッコ良かったのね
タイに来ると、クルマ好きの私が大喜びするのである。この国は未だにクルマがステータス。夜はヴォイスのオーナーのシルビアで晩ご飯食べに行ったのだけれど、みんなカッコ良いという。確かにカッコ良い。ドレスアップもセンス良い。何よりこの国にはクルマを自由に乗り回せる環境が残ってます。
日本で暮らしていると、クルマなんかどうでも良くなっちゃいそう。しかもタイは居心地良い。いつのまにかタイ人の知り合いが驚くほど増えた。バンセンでもいろんな人に声を掛けられる。明日のレースは抑えめで走ることにします。考えてみればチョン切られるより圧倒的にアブナイですから。
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車載カメラの迫力のレポート、ありがとうございます。
小3の息子と一緒に見ました!
「凄いね、これで練習なの?」と息子。
ブレーキ、やばいっすね。
紙兎風に言えば、「マジかよ?」「マジっすか?」ですね。
今回も師匠の無事の帰国を待っております。
タイのお姉さんの前で
師匠がデレデレしている姿はありえませんな。
みんなわかっていますよ!奥様!
先日の韓国のドリドリRCといい、
今回の品のいいシルビアといい、
なんかいいものが生きていますよね。
タイやマレーシアっていいなあ。
私だったら、バイクのツーリングペースで走るのが精一杯、とてもクローズドコースを攻めるようなペースで走れそうもありません。
他車にはじき出されるとガードレールに刺さりそうで本当に恐いです。神のご加護を!!
タイの夜景に映えるシルビア…..ウーン、何とハッとさせられる風景か。
かくも第三国の空気の中では本国におけるそれとは別物と言って良いほど存在感やオーラを出すのが幸か不幸か日本車の宿命かと思いますが国沢さんは如何でしょうか?
個人的に、パラグアイ/ブラジル/アルゼンチン三国が国境を成すイグアスの滝付近で見たレクサスIS350(ブラジルナンバーだった)の姿は、周囲をブラジル製の各種小型車(フィアットパリオやGMシボレー・コルサが目に付く)に囲まれて実に颯爽と「実力ある責任者」に見えたことを付け加えておこう。