コンネンタルGT
取材のためベントレーコンチネンタルGTで館山へ。コンチネンタルGTはロールスロイス・コーニッシュ無き後、世界で最も贅沢な2ドアクーペとして知られる。ボディは全幅の幅の1944mmこそ広めなれど全長4806mm。内房のタイトな一般道を走ったが、見切りよく全くストレス無かった。
シミジミとカッコ良い
考えてみればイギリスのカントリーロードもコンチネンタルGTの主な生息地だと思われるコートダジュールも、道路は決して広くない。日本だってその気になれば街乗りにも使えてしまう。搭載されるエンジンは6リッターW12ターボ。最高出力何と575馬力でございます。でもアクセル踏みたくならないからオモシロイ。
カバーで何も見えない
いわゆる「金持ちケンカせず」で、格段急ぐ必要なし。ベンツやBMWのクーペを運転している時と全然違う。ECOカーにも言えるが、クルマは人の性格まで変える。アクアラインも80km/hにクルコンをセットして走行車線でございます。エンジンは遠くの方で「ふ〜ん」と回っている感じ。乗り心地、超良し! 極楽極楽。
デガいホイールだ
本来ならアクセル全開も試してみるべきなんだろうけれど、全くその気にならない。参考までにスペックを挙げておくと、最高速318km/h。0〜100km/h加速はポルシェ・ケイマンRより速い4,6秒。パドルシフト付きで、その気になれば『GT』の名に恥じないパフォーマンスを発揮する。
時計はブライトリング
インテリアもステキだ。簡単に言ってしまえば「本杢と革」なんだけれど、当然の如くハンドメイド。ジドウシャヒョウロンカもケチの付けようが無い質感を持つ。クルマを作っている人は、一度はベントレーでもロールスロイスでもアストンマーチンでもフェラーリでもいいから3日間乗ってみるべき。評価基準が変わる。
取材終了後、館山で美味しい魚でも買って帰ろうと思って捜したら、探し方が悪いのか全く無し。地元の人が買うだろうイオンに行くと、長崎県産のアジだとか北海道産だとアルゼンチン産だとか。地のモノがない。イチゴも東京の方が安い。昼に食べたお刺身定食(けっこう高い)もイマイチ。どうなってるの?
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たたずまいからして余裕のベントレー!
乗ってみたいものです。
1枚目の写真を眺めていて
クーペスタイル、大型ホイール
はったりの強い顔
小さめのルーフライン・・・
なんだかGT-Rもこんな感じだよなって
思いました。
ま、洗練さでは及ばないように思いますが。
おっしゃるように、一度でもいいから
数日乗ってみたら、また、自動車観が変化するでしょう。
昨日のマシンたちもかっこよかったですが、
自分はこっちが好きだな。ベントレー!
小生、現在所有しているレクサスIS350/2009年式を選んだ理由が恥ずかしながら「0-100km/h加速タイムが4.54sec∴ベントレーコンチネンタルGTの4.8secより速いから」というものなのです、どうです頓狂でしょう、変態でしょう、笑いたきゃ笑いなさい(苦笑)。
それにしても本当に、このベントレーコンチネンタルという奴は我々下々の者が束になっても味わい尽くせない奥深さがあり、逆に言えばベントレーを味わえばそれ自体カルチャーショックで、その人間の人生観そのものが変わるというのだから、強くも深遠な毒牙を持っていることが解ろう。
そう考えると国産メーカーにはポルシェやメルセデスは作れてもベントレーは作れない、マセラティも作れないというのも宜なるかなだろう―彼らには本物の爛熟した貴族文化に育まれたオーラがあるというものなのだ。