スズキの不正、根っ子に問題ある。私は全く信用していないです(12日)

驚きましたね! 個人的にはリコールのネタ、全く好まない。ただ今回出たスズキのリコールって200万台という規模もさることながら、リコールの内容や隠蔽工作が度を抜いて酷い。とうてい大切な命を乗せるクルマと思えないほど。日頃からスズキとダイハツはコスト優先だと書いてきた、中でもスズキってメディアに対する情報公開度という点で極端に酷いです。

今回露呈した完成検査のブレーキなど、カンペキなインチキ。車検と同じようなローラーの上に載せ、フットブレーキ踏んでブレーキ力のチェックを行うのだけれど、ここでリアブレーキの制動力が足りていない。数値を満たすため、フットブレーキの他、パーキングブレーキも同時に引いてリアの制動力を出しているのだった。車検合格に必要なブレーキ力ってあまり高くないです。

ここまで読んで「スバルも同じようなことをやっていたのでは?」と思うだろう。確かにその通り。ただスバルの場合、絶対的なブレーキ能力という点じゃ全く問題無し! 単に新品ディスクローターの表面処理が滑るだけ。最初から利くブレーキローターだと、納車まで在庫してる間にローターが錆だらけになってしまう。なんたってスバル車、サーキットをガンガンに走れます。

一方、スズキ車のリアブレーキの大半は錆びても大きな問題無いドラム式。ミューが低くなる防錆対策などしていない。ということは基本的なブレーキのキャパシティに問題ある可能性出てくる。加えてスズキの軽自動車でブレーキ性能の評価などする機会無し。最近のスズキ、そういったテストをさせてくれる機会ないですから。情報公開したがらない企業って、私は信用しない。

ちなみに「良くない」とは言えない。スズキ車でテストコースやサーキットを走ったことないため(1度だけスイフトスポーツで袖ケ浦を走らせたらが、攻めるな、と広報から言われた)、良くない証明など出来ないからだ。ただ信用しないだけです。検査内容の改竄も会社規模で行われていたようだけれど、このあたりの隠蔽体質はメディア対応と根っ子が一緒かもしれません。

いつも書いている通り私は全く忖度しない。ダメだと感じたらその通りに書くし、良いと思えば躊躇わずホメる。こういった記事を書いてると、厳しく評価したメーカーから徹底的に嫌われ、ホメても「お金貰ってる」と言われ、ホメられた方だって嬉しくないかもしれない。でも私のように将来の野望が無いヒョウロンカは正直さしか取り柄無いのだった。損な性分だけど仕方ない。

とはいえこの業界は奥行きが深く、こんな私を面白がってくれる人もいる。読者からのバックアップも有り難いです。思ったことをキチンと書けるのだから嬉しいことであります。

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