ダイハツというブランド、海外ではもはや風前の灯火に(25日)
ダイハツというブランドは「世界規模で見ると遠からず消え去りますね」と実感しました。思い起こせば、欧州市場から撤退したあたりからダイハツの将来は見え、リーマンショックで決定的になった気がします。欧州で通用するクルマを作れなかった、ということ。性能で勝負しなくたって良かった。コスパフォーマンスを追求していけば戦えたと思う。
けれど早い段階で諦め、逃げた。「負けたら逃げる」ことに対する抵抗感が無い? 「負け嫌い」のトヨタと全く違います。さて。限りなく100%に近い日本車シェアを持つインドネシアは、ダイハツというブランドにとって大切な防衛ラインである。エクスパンダーで三菱自動車のプレゼンスが高まっていくと、喰われるのはダイハツと日産です。
ただ日産についちゃエクスパンダーのOEMにより、むしろ売れ行き上向く可能性大。やはりダイハツが割を食う。隣国マレーシアもダイハツを『プロドゥア』ブランドで売っており、本家の名前は薄れつつある。相当思い切ったブランド戦略を打たない限りダイハツは消え去り、海外に於けるダイハツはトヨタのOEMで生きる道を選ぶしか無くなる?
いろんな意味で残念です。ダイハツも少しは危機感あるのか、オートメッセに『P5』という富士スピードウェイで行われた日本GP世代のレーシングカーをレストアして出展したが、当時から活躍していなかっただけにインパクト超薄い。「こんなクルマも作っていたのね」といった程度、ブランドイメージ作るなら初代シャレードでしょう!
思い起こしてみると、大学生の時、自動車関連の記事を初めて書いたのがシャレードの燃費イベントだった。先日、コペンのエアバッグの件で日本橋のダイハツ東京支社に行き「そういえば昔何度も来ましたね」と懐かしくなった次第。その時以来、一度も来ていなかったですけど。ダイハツ、昔はイベントもラリーも電気自動車もしっかりやっていた。
懐かしがっても仕方ない。もはやダイハツというブランドは海外で店じまいか? インド市場をトヨタに任されるのかと思いきや、どうやらトヨタはスズキから懇願されたらしく、その後インドに於けるダイハツの勇ましい話は無くなった。日本でリーズナブルな軽自動車を自社ブランドで売り、後はトヨタの安いクルマを開発して生産する部門になる?
厳しいといえば日産の2軍ブランド『ダットサン』も風前の灯火状態。今回、アジアで最も経済発展が遅れている国の一つであるアルカンボジアの状況を聞いた。ダットサンはどうか聞いたら「いくらなんでも発展途上国をナメ過ぎています」という。実際、ダットサンを見ると酷い仕上がり。丈夫なのかもしれないが、安っぽいにも程がある。
ダットサンの厳しい状況は近々詳しく。
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