ホンダどうした? 鈴鹿WTCC(10月25日)
9時13分発ののぞみで名古屋へ。一度見たかったWTCCでございます。お昼に到着すると、ちょうどスーパー耐久の4クラスと5クラスのスタート。S2000とインテグラとユーロRというホンダ2リッター勢に、86が挑むという展開。今までずっとホンダ優勢だった。
しかし。3年間熟成された86は徐々に戦闘力を上げている。なかでもガズーチームの1台が速く、ついに鈴鹿で優勝。菅生に続いて今期2勝。今までエンジンパワー不足と言われてきたけれど、徐々に対応出来てきたのだろう。市販のFA20にもフィードバックされるか?
15時30分からいよいよWTCCの予選であります。日本じゃあまり紹介されない為か、お客さんの入りもイマイチ。一方、WTCCって4つしかない世界選手権の一つ(F1/WRC/WEC/WTCC)とあり、競技のレベル高い。走りを見ていたら、やっぱし凄いです!
鈴鹿のS字コーナーなど、とうていFFと思えない挙動だったりして。ハンドル切るとスパッと向きを変え、アクセル踏んでもアンダー出ない。むしろオーバーステア気味。車両の挙動は大。ガチガチのサスペンションセットかと思ってたら、ロールするしノーズダイブもしてます。
ホンダ勢はエンジンに問題を抱えているようだ。特に鈴鹿のS字を苦手としている様子。38口径リストリクター付きの為(約380馬力)、最高出力は横並び。となれば、アクセルレスポンスや、5千回転程度のトルクをいかに稼ぐか、という勝負になってくる。WRCと同じですね。
鍛えに鍛えたシトロエンにとっちゃ得意分野。一方、サーキットのエンジンばかり作ってきたホンダは、おそらく目標レベルからして違うんだと思う。シボレーにすら届かず、予選は6位以下にズラリ。そしてシトロエン1~3位独占となった。ホンダファンにとっちゃ悔しい。
ホンダにとってWTCCは良い「道場」になると思う。若い技術者を投入し、人材育成の場にすればいい。逆にこのままやってても、ずるずる勝てない状況が続くんじゃなかろうか。少なからぬ予算を投じるのなら、新しいことをやるべきかと。予選を見てそんなことを考えました。
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