ヤマハとソニーの決定的な違い(7月28日)

起きたら強風なれど晴れ間が見える。気温&湿度共に低い。こらもう秋の先触れでありますね。すでに太陽は北回帰線から離れて行き、今後、太平洋高気圧はこれ以上発達しない。もちろん何度か盛り返すだろうけれど、もはや秋の気象状況に入ったと思う。

帰ってくると羽田も昨日の蒸し暑さは無くなっていた。このくらいの暑さならむしろ歓迎です。そのまま銀座。トヨタからヤマハへ移籍したデザイナーの長屋昭浩さんに会いに行く。以前からいろんな場所で演奏していたことは知っていたけれど、なるほど素晴らしい!

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後ろに見えるのはYA-1(赤トンボ)

ヤマハというメーカーは(正確にはヤマハ発動機)独特のポジショニングを持つ。基本的に「趣味のモノ」をメインに扱う。バイクを始め、マリン、スノーモビル、ATV、ゴルフカートetc。実用製品もあるけれど(トヨタのエンジン開発など)、これはヤマハにとってお米のような存在。

ヤマハ発動機の商品ラインアップ

したがってヤマハと聞いただけで浮き世から離れ、何だか楽しいしワクワクするのだった。似ているのがソニー。ソニーも「趣味の製品」を得意としてきた。実用製品も作っていたけれど、本気度が足りないのだろう。全てライバルや新興メーカーに市場を喰われてしまい、今や撤退分野ばかり。

ヤマハと決定的に違うのは「消費者のケガなどによる高額の賠償責任を追うリスクを嫌う」という点。つまりヤマハの場合、人間の趣味嗜好はある程度のリスクを伴うと考えているのに対し、ソニーはバーチャルな世界での趣味でビジネスをしたいと考えているのだった。腰が引けてる。

だからこそ電気自動車用のリチウム電池にすら手を出さない(中途半端に出そうとして失敗)。山登りに代表されるアウトドアの趣味は危険を伴う。だからこそ”良い道具”が欲しい。ソニーは液晶画面の前でのみ人を楽しませようとしてます。後ろ向きなソニーの方針じゃジリ貧も仕方なし。

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YA-1。カッコ良いす!

ただヤマハだって安泰かとなれば、そんなこともありません。たまにはかき回さないと淀む。前々回のモーターショーに出展した『もえぎ』(YA-1の現代版)は大好評だったにも関わらず、いろんな理由を付けて出さないでいる。新しい分野に出て行かなくちゃならない時期です。

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ぜひとも商品化して欲しい「もえぎ」

アバンギャルドな長屋さんの移籍はそういった期待から来てるんじゃなかろうか。ヤマハに新しい流れや風を吹かせてくれると期待してます。

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