国沢はマツダとホンダ嫌い?(8日)
国沢はマツダとホンダ嫌いだ、と言われることがある。確かに厳しいことを書く傾向。単に嫌いだと思われているのもツマらないし、そもそもジャーナリストとして不公平な感じでよくないです。本日終日原稿書きだし、大きなニュースもないので、この点についてツラツラと書いてみたい。
まずマツダ。何回か書いたことあるけれど、17年ほど前のこと。市販直前の新型車に雑誌の事前取材のため谷田部のテストコースで試乗した。するとどうよ! 内装の構造の問題により、アクセル全開したら靴が引っかかったままになってしまったのである。この時の恐怖をまだ忘れない。
試験コースの終端付近で発生したこともあり、そのままガードレールに直撃するかと思った。幸いテストコースだったし、ホンのわずかながら対応時間もあり何とかガードレールの5mくらい手前で止まれた次第。公道だったら相当の確率でアウツだったと今でも思ってる。
100歩譲って市販前のクルマだし、私らモルモットのような存在。毒味役である。経験値だってあります。こういったケース、1回だけじゃ無い。されど普通なら事後に市販車に講じた対策の方法と、ユーザーの手元に届かなかった旨の連絡くらある。問題を認めればそういった対応になる?
しかしマツダのチーフエンジニアはダンマリを決め込み(生産済みの車両を含め全て対策を行ったことは違うルートで確認した)、その後も17年間に渡って私を避け続けてます。何度も顔を見かけたるが一度も口を利いたことが無い。隠すタイプなんだと思う。
マツダの場合、社長までレポートが届けば、隠すタイプの人じゃないので安心出来る。けれど当事者は現役のため途中で隠蔽されることだって考えらないことじゃない。前述の内装、谷田部の一件無ければ市販され暴走したと思う。という認識を持っているかも疑問です。
ホンダの場合、どちらかと言えば「贔屓の引き倒し」でホンダにとっちゃ迷惑かもしれません。私が若かった頃、とっくにOBとなっている方達(本田宗一郎さんを知ってる世代です)から大いにホンダの素晴らしさを語られた。中でも宗一郎さんの話は自動車業界の宝物だ。
そのOBの方達が今のホンダについて厳しい。「もっと書いてくれ」という人も多い。どうせ嫌われモノの私なので、世話になった人達の意見を反映させて頂いている。OBの方々によれば「昨今のホンダは儲かってるしアメリカが好調なので表立ってモンクを言えない」。さもありなん。
シビックが売れなくても私は何の関係もない。でも「売れないってキッチリ言って!」と聞けば書いてしまい、現役の皆さんから嫌われる状況。されど悪口書いても楽しくないのでそろそろ止めようか、と思ってる。マツダについて言えば、その人が卒業したら考え方を変えます。
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