燃費対決

30歳プラスマイナス8歳くらいの人に、特定のメーカーの「贔屓の引き倒し」をする人が多い。メーカーの人じゃないのに、少しでも厳しいことを書くと反発する。特にマツダファンに顕著。客観的に読んでいただければ解る通り、私はむしろマツダ好きです。RX-7と初代ロードスターを買った。

ロータリーエンジン大好きだ。今だって良いクルマや技術を出したらキッチリ評価する。ただ「アバタもエクボ」の人達とは違う。他のメーカーと同様、新しい技術が出たら疑う。実力チェックだってします。結果、あまり良くなければ正直に書く。週末、スカイアクティブ・アクセラの燃費を計る予定。

もちろん15インチの10・15モード燃費20km/Lのグレードを御指名。とりあえず比較するのは10・15モード燃費の18,4km/LのVWゴルフです。こう書くと贔屓の引き倒しの方から「馬力違うだろう!」みたいな声が必ず出る。じゃモード燃費がウソってことか? というかマツダを信じたらいい。

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ゴルフ、冷間スタートの中野〜自宅(7,5km)でインサイト並の燃費が!

ここでVWゴルフに勝ったら、次はJC08で17,2km/Lのインプレッサ2,0iと比較してみたい。アクセラのJC08、17,6km/L。エンジンだって2リッター同士。出力&トルクでイーブン。車重20kg差。ちなみにVWゴルフはマツダが否定する小排気量ターボ。インプレッサも普通のポート噴射エンジン+CVTだ。

装備内容はアクセラ190万円に対し、インプレッサが16インチアルミホイールや革巻きハンドル、クルーズコントロールまで標準装備して185万8500円。アイドルストップや横滑り防止は両車標準です。私はマツダに頑張ってもらいたいからキッチリ書く。「贔屓の引き倒し」は意味通り決してマツダの為にならない。

もし燃費トントンなら、実質的に10万円以上高いアクセラを買う人は少ない。この状況、多くのマツダ車に当てはまるのだけれど、マツダの人が理解してくれなかったりする。売れない理由は明確なのに、解らないのだ。CX-5は素晴らしいスペックだと思う。同業者もボタ誉め。でも‥‥。

というかマツダの人達は真剣に売れない理由が解っていないようなのだ。価格やブランドイメージの話をすると「でも走りがいいでしょう」と返ってくる。ミニバンのスペースユーテリティも気にしない。これまた「走りが‥‥」。本当のマツダファンなら、マツダが売れるクルマを作れるようなアドバイスをお願いします。

私の日記を読んでいる人ならとっくに御存知だと思うけれど、ここにきてやっとうなぎ高騰のニュースが取り上げられるようになってきた。報道ステーションなんか長々と扱っている。だからといってお客さんが増えるワケじゃないだろうけれど、値上げした説明をする頻度は減るかもしれません。

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7 Responses to “燃費対決”

  1. applefanjp より:

    燃費レポート、楽しみですね。
    やっぱり、ありがたいことだなって思います。
    ノウハウをお持ちの方に
    わざわざ走ってもらって、実質燃費を測っていただく。
    ありがたい。
    客観的にデータをしっかり受け止めることは
    何事においても大切だと思います。
    自分はリーフ乗りですが、
    同じくリーフを所有しておられる師匠は
    バシッと指摘されています。
    自分はそれをありがたいと受け止めています。
    それでも好きだし、乗り続けるんです。
    それがファンだと思うんです。

  2. しん より:

    あはは。
    僕もマツダは好きだけど、メーカーもファンも頑な感じがありますね。
    CVTにも否定的だった気がします。
    インプレッサはCVTのノイズとかがどうなんだろう。
    アクセラから乗り換えても気にならない程度なんでしょうか?

  3. メーテル より:

    あくまで予想ですが、インプレッサに1票しておきます。
    アクセラにもインプレッサにも試乗しましたが、インプレッサはプリウス以外で唯一満タン1000キロ走れそうな気がしました。4WDです。

  4. たろ より:

     VWのTSIはEGが温まるまでのアイドル回転数が非常に低く感じます。(ほとんど上がらない)その分近距離の燃費が良いのかなぁと思っています。直噴のメリットなんでしょうか?
     デメリットとしてはヒーターが効くまでの時間が遅いのかもしれませんが、、

  5. ビッケ より:

    これでスカイアクティブが同じ燃費か負けたらなら
    技術を他社に売った方がよさそうですね。

  6. 直樹 より:

    32歳のマツダ乗りでファンの者です。
    確かに書かれていることは正論だと思います。
    マツダは頑固で職人気質で、どうすれば売れる
    とかをあまり考えていないように感じます。
    しかし、売れなくしている要因の一つに国沢さんの
    コメントも少なからずあるのではないでしょうか?
    どんな人でも自分が好きなものを真っ向から否定されると反発しますよ。いきなりケンカ腰で話してきたら良い気はしないでしょう。それを贔屓だと言うのは少しおかしいのではないでしょうか。特にマツダファンが反発するのはそれくらいメーカーへの期待や愛が大きいからではないでしょうか?
    今一度影響力の大きさを感じて評価して頂きたいと思います。厳しいコメントはその車が悪ければ書いて頂くと皆参考になると思います。ただ特定の車ファンを罵るのは如何なものかと思いコメントしました。

  7. Rotarycoupe より:

    それでは、若いマツダファンのために歴史を少々。
    最初の黄金期はオイルショック前。もともとは通産省の政策に対抗し自主独立のために始めたロータリーが大ヒット。ロータリーがヒットした本当の理由は割安感にあったことは意外と知られていない。しかしオイルショックの最中も「良い車は売れる」とばかりにロータリーの減産をしなかったために大苦境に陥る。
    それを救ったのは初代FFファミリア。これは「最後のFFだから負けられない」と技術陣が意地になって作った車です。カッコよく、走りもよく、割安感があったので大ヒットした。
    そしてバブル期。販売チャンネルをいきなり五つに増やした途端にバブルがはじけてまたもや大苦境。どうしてこんな馬鹿げたことをしたのかはっきりしませんが、おそらく当時ホンダの調子が良くなかったので、ホンダに追いつこうとしたのかもしれません。
    この状況を救ったのは初代デミオ。これまた割安感で大ヒットした。さらにフォードを見返してやろうと初代アテンザとアクセラでまたまた技術陣が踏ん張った。これらも車の出来のよさに加えて割安な価格設定で欧州で大ヒットした。ユーロ高もマツダ復活に貢献。
    こうして振り返ると、経営陣が天狗になったときに躓き、技術陣が意地になって盛り返すというパターンを繰り返しています。現在の苦境はユーロ安とスタイルの悪さ(中国など、いまだに旧型MAZDA6のほうが人気がある)に起因しているとはいえ、そのユーロ安に備えをしてこなかった経営陣がまずは責められるべきでしょう。
    それと、なんと言ってもマツダには割安感が必要です。値引きしない!なんて、マツダの社員には同情しますが経営陣が顧客をみていないとしか思えません。マツダファンだけ相手にしても会社を維持できないのですから。確かに欧州絶好調のときですら経常利益率が5%以下だとか叩かれていましたけど、だからといって顧客を無視して経営陣の都合で施策を決められたら、社員もユーザーもたまったものではありません。

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