李克強首相乗せてドーナッツターンやっちゃえば楽しかったのに~(11日)

・昨日、中国の李克強首相が、苫小牧にあるトヨタ自動車北海道を訪れた。この工場、作っているのはCVTやトランスアクスルといった駆動系の部品。なのに外務省のWebサイトを見たら、eパレットや燃料電池などの展示をしている。トヨタはこのためにミニ展示会場を作ったということ。しかも章男社長が直々に案内していた。裏側を想像するといろんな意味で楽しい。

個人的にはこのくらいの”官民一体となったもてなし”をするべきだと思う。出来れば北海道工場の広場でスーツのまま『モリゾウ専用86』のナビーシートに李克強首相を乗せ、パフォーマンスをやって欲しかった。政府もそのくらいお茶目であって欲しいぞ。ただ李克強首相が燃料電池についてあまり知らなかったことは意外。習近平主席に報告するだろうから、トヨタ大変だ。

DJIというドローンのメーカーを御存知だと思う。今や高価なドローンの大半はDJI製といって間違いない。この企業、中国で2006年に創業した。当初はオモチャのような製品ばっかりだったものの、2012年に『ファントム』という小型カメラを搭載出来る「使えるドローン」がヒット。以後、圧倒的なイキオイで性能を向上させていき、今や市場を独占してしまった。

日本にも開発拠点を置いており、細部の仕上がりや購入時のパッケージなど中国製のガサツなイメージ皆無。今や世界の先端技術がDJIに集まっており、新製品出る度に容易に飛ばせる様になり映像も美しくなっていく。DJI以外のメーカーは相変わらずオモチャの域を出ていない。なかでも売れ筋の『DJIスパーク』はラジコンの経験全く無い人でも素晴らしい映像が撮れます。

・何と九州電力は太陽光発電の比率が最大で80%になったという! エアコンもヒーターも使わない快適な休日の昼間の電力はほぼ太陽光でまかなえるようになったというから素晴らしい。さらに風力や豊富な資源持つ地熱発電など開発していけば、やがて100%再生可能エネルギーでカバー出来るようになる可能性大。それでも間に合わないときのみ、火力発電を使えばよかろう。

日本のアカンところは、太陽光発電だけ突出して普及させようとしている点にある。それだと天気の良い昼間だけ余っちゃいます。原子力発電についちゃアメリカンマターじゃなくなったのだから、国立/国定公園というくだらん縛りで事実上政府が作れなくしていた地熱発電を解禁したらいい。九州は潮の流れの速い海峡なども多数。これまたクリーンエネルギー源です。

・日経新聞によれば、アマゾンが面白いコトを始めるという。例えばブレーキディスク。古い話になるけれどBMWのM3とフェラーリ328のフロントディスクローターは同じ部品だった。こういった部品の共通化、今でも多数。ただ共通部品かどうか、使ってみないと解らない。記事によれば写真を撮り車名や年式を入力すると、使われている部品を特定出来るという。

これには三つのメリットがある。一つ目に価格。BMWとフェラーリの部品、箱が違うだけで2倍します。二つ目は時間の節約。様々なクルマに使われているなら、それだけ在庫探しや運送のタイムラグが減る。三つ目に入手容易性。絶版になったクルマの部品だって流用品を探せる可能性出てくる。新しいアイデアって素晴らしい! まだまだ新しい”発見”はあると思う。

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