松下宏さんのバンコクモーターショー雑感
バンコクショーはかれこれ30年くらいに渡り、ほぼ毎年見てきましたが、今年は大きな様変わりの年でした。出展メーカー(ブランド)数や展示スペースで中国メーカーが首位の座を占めるようになったからです。
元々は日本車のシェアが80%~90%を占め,日本の自動車メーカーの金城湯池ともいえる市場でしたが、ここにきて状況は厳しさを増しています。といっても中国メーカーも、中国勢同士の激しい競争にさらされていて、状況は決して甘くはありません。
すでに大幅値引き合戦が行われたり、またタイ政府と約束したタイでの生産台数の約束を守れないような状況になったメーカーもあるようです。今回出展した14のブランドがすべて生き残って行けるとはとても思えません。
ほかにも去年のショーに出展したものの、今年は出展しなかったベトナムのヴィンファストの例もあります。また電気自動車でタイ市場への参入を始めた中国メーカーも、今年はPHEVに力を入れているのが特徴でした。中国メーカーの動きが落ち着くまで、しばらく混乱が続きそうです。
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