ハチロクの雑誌

ハチロクの大きな武器になっているのがエンジンだと思う。等長等爆になっているのだろう。いわゆる「水平対向らしいエンジンフィール」は皆無。高回転まで引っ張っても「水平対向の音」だって無い。ただ2リッター4気筒でもバランサーが不要。パワーロスやレスポンスという点で有利になっていると思う。重心だって低い。

エンジン特性を決定的なモノとしてるの、直噴D4S技術である。スバルのNAエンジンは伝統的にトルクが薄かった。直噴とすることにより圧縮比12を実現。D4Sを採用したトヨタのV6エンジンに共通することながら、常用回転域のトルクがBMWやベンツと比べても全く負けていない。こらトヨタの技術です。

ハチロクかBRZか、というロンギも出てくるかもしれないけれど、私の評価は決まっている。「タマシイを入れたモン勝ち」だ。仏像をイメージして欲しい。イエス様の像でもいい。作ったばかりの像は素晴らしい職人の作であっても単なる「物体」。この物体をふさわしい場所に置き、信仰の対象となった途端、意味を持つ。

クルマも同じ。富士重工の工場で作られるのは「よく出来たFR車」だ。こいつにタマシイを入れなければ「初代ハチロク」のようなクルマにならない。トヨタを見ていると、タマシイを入れようと頑張ってる感じ。スバルもそいつが出来れば「ブランド」になる。タマシイを入れなければ普通の良いクルマです。

御利益のあるお寺や教会に置かれればありがたい。されど販売されている状態だと「良くできた像」でしょ。そのあたり、スバルは解っているのだろうか? ちなみに市販車と全く違うGT300じゃタマシイなど入らない。今までタマシイを入れさせたらスバルって世界トップクラスのメーカーだったのになぁ。

ハチロクに興味のある人はザッカーの特集号をぜひ! 初代ハチロクにタマシイを入れた土屋圭市さんなどのインプレッションは興味深い。「スバルの人達に試作車を貸すとタイヤがボロボロになって返却されるんですね。みんな延々とリアを滑らせて遊んでいるみたいで」という多田さんのインタビューも面白い。

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すでにTRDで『N0』(エヌ・ゼロ。ナンバー付き競技車両)と『N1』仕様が完成している。フルバケットシートもある。こういったクルマはポルシェ911と同じく「限りなくノーマルな車両で競技に出られる」というあたりを「タマシイ」にしなくちゃならんと思う。競技車両を日常の足として使うことこそクルマ好きの理想です。

福島原発の所長だった吉田氏の病気は公表されていないが(なぜ公表しないのか?)、お医者さんはみんな急性白血病だと考えているらしい。簡単な検査であっというまに入院しなければならない病気って数少ないのだとか。やはり被爆によるもの? 今後も原発で作業している人から多数のリタイヤが出るかと。

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2 Responses to “ハチロクの雑誌”

  1. applefanjp  より:

    やっぱり、そうなんですね。
    水平対向独特の、あのババババン!って
    音がしないなあって思いながら動画を拝見したんです。
    そのあたり、それらしさを感じさせず
    フィールを向上させたのはトヨタの技術ですね。
    それなのに、なんでディーゼルはうまくできなかったのでしょう?
    ま、このエンジンももとはスバル。
    トヨタって、社長が大好きなところに
    お金がいっちゃっているのでしょうか?
    ちょっと心配。

  2. アミーゴ5号 より:

    買いました、読みました、ハチロクの雑誌!
    もしこのパッケージングが、ハチロクとBRZだけで終わってしまったら、自分はもうクルマ好きをやめちゃうと思います。
    もはや、トヨタとスバルの義務ですな。このパッケージングで、セダンやワゴンやSUVを作り出していくのは!
    ゴンゴンはビビるだろうなぁ。日本のFRをプレミアム路線に閉じ込めようとしているんだから。
    トヨタ、スバルの両社には是非とも世界中の庶民に、安価で楽しいFRを提供してくださいまし!
    自分もセダンかワゴンが出たら、即買います。

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