松下宏の食べ歩き・いすみ/『いけす料理あき』でボリューム十分の伊勢海老天丼に大満足
現役時代の同業者である岡島裕二さんを誘って外房へ。翌日が祭日で盆休みの影響も懸念されるタイミングでしたが、千葉市内の京葉道路に一部渋滞があった程度で、京葉道路から東金道路、東金九十九里有料道路、九十九里有料道路と走って2時間ほどでいすみ市の「いけす料理 あき」に到着しました。
例によって青木英夫先輩の情報に基づく訪問で、この店の名物である“元祖 伊勢海老天丼”が目的です。伊勢海老は刺身を始めとしていろいろな料理を食べた覚えがありますが、天丼は記憶にありません。以前は伊勢海老と車海老の食べ比べ天丼というメニューもあったようですが、現在はありません。
この日は伊勢海老天丼のほかに刺身や小鉢の付いた伊八御膳(3500円)を注文し、ほかにはまぐりの酒蒸し(1000円)を二人でシェアして食べることにしました。最初にはまぐりの鍋がセットされ、テーブルの上で火が加えられます。それが炊き上がる前に刺身盛り合わせが提供されました。地魚ではないサーモンも入っているのはご愛嬌ですが、質、量ともに満足レベルです。
刺身を食べ始めると間もなくはまぐりが炊きあがり、ほとんど同時に伊勢海老天丼も提供されたので食べるのが大忙しになってしまいました。
酒蒸し用のはまぐりは、焼きはまぐりに使われるような大型のものではなく、あさりよりもちょっと大きい程度のものでしたが、味はしっかりおいしいはまぐりでした。
伊勢海老天丼は伊勢海老が2本乗っていて大迫力です。それ以外におくら、玉ねぎ、かぼちゃ、舞茸、なすと5種類の野菜とアジの天ぷらも添えられていました。アジはフライで食べるのが普通なので、天ぷらで食べるのは初めてかも知れません。伊勢海老の天ぷらは凄くおいしいというほどではありませんでしたが、初めて食べる好奇心と合わせて満足できました。
全体に衣が厚めで、東京の高級天ぷら店のような上品な仕上げではありませんが、いかにも漁師料理のような雰囲気があって良かったです。伊勢海老の頭の部分を使って出汁をとった味噌汁も、出汁が良く効いていてなかなか良い具合でした。
お腹いっぱいになってご飯を少し残してしまった後、帰りは大多喜町に回って大多喜城に行きましたが、新コロナの影響が残っているのか、長期休館中で内部を見ることができませんでした。さらに帰る途中で道の駅に寄って黒にんにくなどを購入。
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