松下宏の食べ歩き・錦糸町/「UZU本店」で十分すぎるくらいにしっかりした歯応えの熟成肉
歩いて数分のところにある熟成肉を扱う地元の肉料理屋さん「UZU本店」に行きました。以前から存在を知っていましたが、ワインを強調する看板やら、狭くて急な2階に上がる階段が抵抗になって、これまでは足を運んでいませんでした。今回はPayPay30%還元の対象店だったので、“酒を飲まないお一人様”でも良いことを確認した上で出向きました。
小さな雑居ビルなので急階段を2階へ上がった室内もそう広いものではありません。席数は30席程度ですから実質的にはその半分くらいで満席になってしまいます。一人だったので入り口近くのカウンター席に座りました。コース料理のメニューもありますが、基本的に2名以上であのるに加え、多くは飲み放題付きなので私には対象外。
単品でステーキとハンバーグの両方を食べようかと思ったら、ハンバーグは売り切れでした。止むなく熟成肉2種の食べ比べ(4180円)を選び、燻製ポテトサラダ(693円)と烏龍茶(385円)を追加しました。ほかにテーブルチャージ(550円)がかかり、その分としてお通しが出てきます。お通しはコーンスープ、鶏肉のハム、明太チーズ&クラッカーでした。
次いで提供された燻製ポテトサラダはベーコン入りで胡椒が効いていてなかなかの味、お代わりをしたいくらいでした。2種食べ比べの熟成肉は、低温状態で90日以上寝かせているとのこと。熟成方法は何種類かあるようですが、いずれも肉の旨味が凝縮されるとされています。私はあまり食べたことがなく、以前に食べたのがいつごろだったか記憶にないほどです。
断面の写真を見ると分かるよう、中の部分は赤い状態です。手前側が牛のお尻の部分の肉イチボですが、上側はどの部位か聞いたのを忘れてしまいました。ともに山葵、塩、醤油と3種類が用意された味変を楽しみながら食べました。肉は両方ともしっかりした歯応えのある食感で、特に赤身の強いイチボのほうが歯応えのしっかり感はずっと強く、噛むのに難儀するほどでした。
食後に急な階段を用心深く降りると、後から定員さんも降りてきて、キャンディやガムの入った籠を示し、どうぞとのこと。クールミントガムをちょうだいして噛みながら戻りました。(松下宏)
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