車屋四六の四方山話/ルノーがフランス車No1の販売台数に! なぜか人気高いカングーに試乗

このところ日本市場で、ルノーが元気ハツラツ論(ロン)より証拠というが、昨年は、8618台を売って、輸入車市場でフランス車のライバル、プジョーシトロエンを抜いて、一位の座に坐った。そんな、ルノーの中で、商用車なのに、何故か人気が高いのがカングーで、それが14年ぶりに三代目になったので、走ってみた。

人気が高いのは、フランスらしい個性あるスタイリングと、多用途性で遊びにも使いやすいということなのだろう。全長4490x全幅1860x全高1810㎜・ホイールベース2715㎜・車重1650kg。先代より一回り大きくなったので、居住性はもちろん、後席を倒せば1880㎜と長くなった奥行きで、長尺物などもふくめて自転車などの搭載が楽になり、車中泊だって楽になった。

後席前倒で広い荷室が

試乗車はディーゼルだった。直四OHCー8バルブ・1460ccはターボチャージャーで116馬力/3750回転・27.5kg-m/1750回転というスペック。低回転からの太いトルクで、オールラウンド過不足ない加速感が得られた。

ちなみに、変速機は七速AT/7EDC。上手なチューニングで、減速から再加速時の不快な繋がりもなく、よくできたATだと思った…F1技術の反映だろうか。もちろんディーゼルだから燃費よく、WLTC=17.3km/ℓだが、試乗は高速道路が多かったせいもあろうが、18km/ℓを超えていた。経由は1ℓあたり40円前後安いから、家計には孝行な車と言えよう。

感心は、ディーゼルなのに走行中まったく気にならない騒音と振動だった。ルノー、日産、三菱、共同開発車台の良好な剛性、それに窓ガラス厚の増強に原因があるようだ。

運転支援安全装備の一部表示

カングーに乗って有りがたかったのは、安全装備、走行支援装備の充実だった。ACC前車追従・レーンキープ・衝突軽減ブレーキ・後側方衝突防止支援・ESC横滑防止・EBA緊急時ブレーキアシスト・EBD動力配分+ABS・タイヤ空気圧警告、等々、至れり尽くせりといった感じである。

左ドアミラーの下部ミラーで直下が見える

近頃増えてきたが、試乗車にはNAVが不装備・が、アップルプレイやアンドロイドオートの連携で、8吋ディスプレイの案内表示で、知らない土地も安心して出かけられる。ただ一つ難点は、使い勝手がいいWバックドアだが、その観音開きを閉めた合わせ目が広く、走行中バックミラーが見にくかったことだった。

そんな車で、行きついた先は伊豆半島戸田(ヘダ)港の光徳丸本店。そこで、駿河湾2400mの深海に住む、世界最大のカニと言われる高足蟹を食べてきた。<車屋四六

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