準備開始
5時に起きてスワンナブーム空港まで小沢さんを迎えに行く。定刻通りに到着。大切な工具類もキッチリ届きました。夜行便でタイヘンだと思うけれど、小沢さんはクルマいぢり上等の人。メインテナンスガレージに直行し、7時過ぎから洗車に取りかかる。前回のラリー終了後、ネズミの食害を防ぐため泥を付けておいたのだ。
しかし! ガレージの高圧洗車機が壊れてます。洗車場も工事中。とりあえずホースでじゃぶじゃぶ洗い始めるものの、効率悪くてじぇんじぇんダメ。そこうしているウチ、ガレージのジャズさんが来た。相談したら「近所に洗車屋さんがあります」。早速行く。するとガラガラ。
洗車屋さん
ジャッキアップしての洗車もOKとのこと。こらラッキーとばかりにお願いする(もちろんジャッキアップしてタイヤ外すのはコチラ)。なかなか丁寧な仕事ぶりで大いに満足。3時間くらい掛かる泥落とし&洗車が1時間くらいで終わりました。作業の遅れをイッキに取り戻す。次もここに頼もう。
小沢さんの身体、どうなってる? アクロバティックや!
やがて職人気質の小沢さんが辛抱タマラナクなり「洗車ノズルを貸してね」。写真の如く自ら始めちゃいました。ホントは全部自分でやりたいのであります。終了してネダンを聞いたら150バーツ(450円)とのこと。チップを乗せて払ったら、さらに丁寧な仕上げをしてくれ、ビカビカに。
左から二人目がジャズさん。S2000でレースやってる
タイ風ラーメン(クイッティオ。ジャズさんがオゴッてくれた)食べガレージに戻って本格的なチェックを始めると、深刻なトラブルの可能性が。なんでもインプレッサの燃料タンクは特殊な構造をしており、横Gでの偏り防止用に洗面器のような形状した物体が入っているそうな。これ、溶接剥がれる落下するらしい。
もちろん競技で使った時だけらしいけれど(なんたって激しく揺れるガソリンの衝撃を受け続ける)、壊れると洗面器が左右に暴れ出し、燃料ポンプなどにダメージを与えてしまうそうな。かといって予備の燃料タンクなど無し、そこでトランク内にある燃料タンクの狭い開口部から切り刻んで取り出すという。
とっても小さい開口部
小沢さんの予想通りなら大作業必至でございます。果たしてチェックしてみたら、悪い方に読みが当たってしまった。あ〜あ。かくして13時から作業を開始し、植草君と二人がかりで2時間。何とか成功。ラリー始まり燃料ポンプの不調出てから作業しなければならないことを考えれば良かった?
けっこう大きな「洗面器」状部品
続いて左右のホイールベースが違っている原因の追求をすべくリフトで上げてみた。するとどうよ! ホイールベース縮んだ方のロアアームがグンニャリとねじれてます。よく折れなかったモンだ。純正部品の素晴らしさを改めて実感。下の写真は手前が車体側。当然ながら上が正常です。
1cm以上後方にズレていた
貧乏チームゆえスペアパーツをほとんど持っていないのだけれど(アーム類はフロントロアアームと、リアのラテラルリンク、トレーリングアーム2本づつの6本のみ)、なぜかロアアームは左右ある。もちろん中古部品です。しかも今回ロアアーム交換の際に交換しなければならないボルト類まで全て日本から持ってきていた。
写真のボルトだけ新品を持ってきていた
効率いいなぁ〜。残る作業はクラッチ交換と、ネズミに囓られた配線の修復。この二つ、パタヤに移動し、サービスクルーと合流してから行う予定。なんとかクルマは不安を残さない状態になる雰囲気。もちろん予備のパーツなどないので、ラリー始まってクルマ壊したらオシマイですけど。
寂しかったCピラーも賑やかに
初日のメンテの最後にステッカー貼り。「うなぎ美登里」はカンパ頂いた人のリクエストであります。夕方、タイのヨコハマタイヤの方から電話あって「食事でもいかがですか?」。小沢さんと植草君共々、楽しくご飯を食べさせて頂きました。ありがというございます。深夜、サンディエゴからコ・ドラの木原さん到着。
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応援してます!暑さに負けず、思いっきり楽しんでください!!そしてぜひ来年に繋げてください。
いやぁ〜、この準備段階でも、
なんだか胸が高鳴ってきますね!
えっ、気が早い?
すみません。
だって、結果はともかく、活躍が楽しみなもんで。
何といっても、今の日々の最大の楽しみなんです!