ダイハツ・ウェイク、転倒しない?

ダイハツの新しい軽自動車『ウェイク』を見て、皆さん「背が高い! 広い!」と大喜びしている。私は素直かつ単純に「コケないか?」と思ってしまう。軽1BOXカーの場合、コーナーでハンドル切っていっても倒れない。なぜか? 横Gでイン側の後輪がリフトし、駆動力を伝えられなくなるからだ。

RRのサンバーは後輪がリフトしない代わり、前輪の内側浮いてアンダーステアになるような安全策を取っている。そんな1BOXカーながら、フェイント掛けたり浅いワダチで横G掛けたらコケます。ただ絶対的な動力性能も低く、ドライバーの技量も一定レベル以上。社会問題にはなっていない。

ウェイクは軽1BOXカーよりグリップする乗用車タイヤだし、乗り心地を確保しようとすればバネもダンパーも硬く出来まい。TVコマーシャルのようにフロアにゴルフバック積めば重心だって高くなる。右に避けた後、左にハンドル切ったような時は踏みとどまれるのだろうか? 荷物積んだ状態では?

乗用車であれば本来ならメディアでテストすべきだと考えます。かといって「転倒するか検証したいので広報車を貸してください」と頼んで「いいですよ」とダイハツ広報が言うとも思えない。レンタカー借りるワケにもいくまい。となれば実際に買って試験するしかないかもしれません。

軽自動車の背高競争が始まるのであれば、日本もそれこそJ-NCAPで欧州のエルクテストのように低い速度域で大きな舵角を入れる障害物回避テストを行うべきだと考えます。この記事を読んだダイハツの人が「インネン付けやがって!」とモンク言ってきたら、買ってテストしようと思う。

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