ダイハツ・イース

前回の東京モーターショーでギョウカイ人の注目度No1だったダイハツの軽自動車『イース』の開発が順調に進んでいるよう
だ。このクルマの面白さは二つ。まず燃費である。パーツを設計から見直し徹底的に軽量化。エンジンの熱効率追求により、ハイブリッド車と同等の実用燃費を開発目標にしているそうな。

こう書くと「ホンダのハイブリッド車なら15km/L。2011年秋にデビューするトヨタの小型ハイブリッドだと24km/L。どんなハイブリッドですか?」と思うだろう。調べてみるとホンダは見ていないそうな。かといって未発表のハイブリッド車も比較対象にしない。ということで、先代のプリウスらしい。

まぁ実用燃費で20km/Lをイメージして頂ければよかろう。燃費の良いクルマ+アイドリングストップ装置を組み合わせればクリア可能かと。ここにきて安価にアイドルストップを実現する周辺技術もたくさん出てきた。リッター20km走ってくれれば、ガソリンが180円になっても許容できる。

二つ目の面白さは価格。軽量化と同時に原価30%減を目標にした低コスト化も行っており、
現在販売されている軽自動車より大幅に安くなる。も少し正確に書くと、アイドルストップ機能など加えながら現行車と同等の価格をイメージしてもらえばいい。つまりイースは90万円くらいだと思う。

普通の軽自動車の実用燃費を12km/Lだとすれば、1万kmで5万円も浮く。10万km走ると50万円差。もはや普通の軽自動車を買う人などいなくなるだろう。さらにダイハツはイースの部品を使ったエッセのような安いクルマも企画しているかも
しれない。最安モデルで60万円台に入るか?

安くて燃費の良い軽自動車が出てくれば、ハイブリッドや電気自動車とだって真正面から戦える。おそらく大ヒットすることだろう。こうなると気になるのがライバルメーカー。スズキは意地になって対抗してくるに違いない。ホンダや三菱自動車を見ていると、そこまで気合い入ってないように感じます。

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9 Responses to “ダイハツ・イース”

  1. ゴン より:

    ホンダはやや軽には消極的な感じを受けますね。
    各社、それぞれの得意分野の違いがはっきり出て面白くなってきましたね。

  2. 真鍋清 より:

    ダイハツ・イース。軽自動車界を打破するエポック・メイカーの姿を是非見てみたいと思う。
    この前のショーに展示された時の同車はシトロエンDS3を彷彿させるエスプリに富んだ造形で、3ドアの軽自動車として老若男女、どんな人間にも…..リタイア老夫婦が乗ろうが若いOLさんが乗ろうが、子どもを連れたママさんであれ現場に向かうゼネコンマンがヘルメット姿で乗ろうが等しく絵になる爽やかさが感じられて印象的だった。
    そんなイースの外観は、そのまま同車のムダのない健康的なコンセプトを反映していよう。何でも平均20km/l以上を乗り方を選ばず容易にマークし、何より重量は700kg強と、「軽量技術の芸術品」以外に形容しようがなかろう。
    今まで満艦飾の重量1トンに届こうか(※1980年代の水準で1.8-2.0Lミディアムカー並の重量!)という豪華軽ミニバンにほとほとゲップが出ている身として、ダイハツの新作イースは軽自動車の存在意義を再び江湖に知らしめる存在としてデビューが待ち遠しいのと同時に、逆に現行の軽規格が果たして必要なのか、660ccから750-800ccにアップした方が良いのでは、やがては道路占有面積別あるいは燃費別の優遇税制にするべきではないか、といった具合にあれこれ考えさせられる今日この頃だ。
    ともあれ現実的には現行の軽規格はそう簡単に変わらないだろう、となるとダイハツ・イースの存在は同社のエッセ(エコ税制適用を外されてしまったが、コンセプトとしては魅力的!)やスズキのアルトと並び、「軽量・経済性」という軽自動車の魅力をふんだんに生かした設計ポリシーにピリリと辛いものを感じるとともに、もし市販価格が100万円以内なら目下所有しているヴィッツ1300U-L(2004年式、75830km走行)が10万kmを超えて老朽化した暁には買い換えても良いかな、それともこのヴィッツと2009年式レクサスIS350の二台をまとめて三菱i-MIEV(電気自動車)に代替するのも魅力的か…..と贅沢な悩みができそうだ。
    要はそのぐらい、昨今の軽自動車には閉塞状況を打ち破る創意に富んだコンセプトが出現しつつあるというわけだ。「頑張れ!小型化技術の華」

  3. 小林 英弘 より:

    軽自動車は排気量の割には重いので回転数を上げて走らざるを得ないので実燃費があまり良くないです。ですからホントに軽くて燃費のいい新しい軽自動車が発売されるのは嬉しいですね。「軽自動車」本来の主旨というか原点に戻ったクルマであれば売れるでしょう。

  4. イニシャル より:

    昨日付けの業界紙などにダイハツの新社長?さんですかインタヴュー記事が掲載されていてこの【イース】に関しての発言があったようですね。
    2011年度中の発売を予定しているふうな・・・
    この【イース】の発売は同社の【ESSE】が同時期にフェード・アウトしてしまう可能性もあるということなのでしょうか!?
    ダイハツもトヨタほどではないですけれど、モデル・チェンジ無しで案外1世代限りで終わらせてしまうケースがあるような気がしているのですが_。

  5. MARON より:

    軽量コンパクトを売りにする割に タイヤは165/55R15ですか・・・ 余り期待できそうに無いです
    自分的にはスズキの軽にVWのTSIとDSGの技術が合体したものを期待しています

  6. 阪神ファン より:

    ダイハツ・イース、楽しみです。おっしゃるとおり、スズキは対抗してくると思います。
    スズキは、排ガス規制クリアできず倒産するしかなかった時代にダイハツからエンジンを供給してもらい倒産を免れた経験があるようですし、きっと鈴木会長もそのことは頭にあると思います。いい競争をしてほしいです。
    トヨタ・ホンダがハイブリッドで、日産・三菱が電気自動車で注目されていますが、次はダイハツ・スズキで素晴らしい軽自動車で注目されてほしいです。小型車技術で世間を驚かせてほしいです。

  7. ハウチュ より:

    キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!イースとても楽しみにしています。
    レガシーワゴンに乗っていますがチョイ乗り
    と往復15㎞の通勤用に軽カーを探してきましたがやっと納得の一台が見つかった感じです。後は、試乗してから
    購入を決めたいと思っています。

  8. 真鍋清 より:

    このダイハツの意欲作イース、トヨタのOEMに出したら自殺行為であることを肝に銘じるべし、ダイハツ・トヨタ両社の首脳陣に告ぐ!
    トヨタ向けOEMはよりコンセプトが曖昧で、足回りのセッティングにトヨタがちょっかいを出したという逸話も聞かれるミラココアこそがぴったりではなかろうか。ハイゼットはミニエース、ミラココアはパブリカ…..なんて絶好の組み合わせではなかろうか。
    ともあれダイハツ・イースの誕生で新しい軽自動車のベンチマークが形作られるのと同時に、軽規格そのものの見直しについて議論が白熱化すること必至だろう。閉塞化した軽自動車の世界に風穴が開けられ、イースが当たれば他のセダン型の軽にも技術革新が進み、低圧ターボ(現在はスズキアルトラパンとダイハツミラカスタムの標準型ターボ以外販売されていない)やら二段階過給等々、様々なメカ的バリエーションが増えてアヤメ・カキツバタになったら願ったり叶ったりに違いない、「軽の税金四倍増」の怪談が現実にならない限り。

  9. 真鍋清 より:

    ダイハツの力作イース、実はネームバリューに富んだ「ミラ」シリーズの一環として「ミラ・イース」として世に出るそうな。
    小生個人としてはショーモデルの前衛的、芸術的センスさえも見られる造形をミラセダンと何ら変わらない平凡なものに変えられてしまう情報を見て、ダイハツ首脳陣の見識を疑いましたが、ミラ・ファミリーの一種として出ることを知り納得しました。
    かくも実力・技術に富んだ軽自動車を開発できる力があるダイハツに対して一言―「(自社で中大型車を製造していない故に)役員車に恵まれない同社の重役連中を慰めるべく、トヨタSAIのOEM版をカムリのバッジ違いである現行アルティスの後釜に出すのは勘弁願いたい」と。中途半端なSAIをダイハツバッジで出すぐらいならプリウスαの方がよっぽど進取の気性に富み、ダイハツのDNAと相反しないと思うが余計な心配が過ぎたろうか。

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