マツダ、イメージ上げる予算を付けるどころか「節約!」。ケチってブランドなんか作れるワケない
ラジオ日本『ドライブ・ア・ラ・カルト』のゲストに同業の鈴木直也さんをお願いして収録しました。テーマは「自動車ジャーナリストの評判が良くない理由」です。自虐ネタだ。内容についちゃ放送日が近づいたら紹介しますので聞いて下さい。楽しいと思う。さて。鈴木さんといえばマツダにやさしいことで知られるけれど、ここにきて辛口です。私より本質をついてくる。マツダ3の評価も厳しい。
なぜ辛口になったかといえば「業績落ちてきてるのに反省が全くない」というもの。ここまで厳しくなったら、違うことを考えなくちゃダメだという。その通りかと。けれど11月1日に行われた決算報告会で藤原副社長は「今後も今まで通りにやる」という趣旨のコメントを出した。「変えない」ということだ。藤原副社長曰く「マツダの減益要因のウチ375億円は円高による為替差損だ」。
つまりクルマ作りは今のまま進める。減益は外的要因なので仕方ないという。4月~9月期はアメリカで販売台数8%減。中国18%減。日本4%減になったが、これもその前の期に比べ増加しているそうな。そして今後3年間は次の3年間で販売台数を伸ばすための土台作りの期間らしい。なるほど鈴木さんの言う通り、違うことは考えないということです。減益分は節約で凌ぐつもりらしい。
ここにきてマツダの状況悪化を指摘するメディアが増えてきた。されど馬耳東風。ブラックサタンをリーダーとする集団の合い言葉は「我が道を信じよ!」である。マツダのハード&ソフト面の質問をすると、マツダと違う意見に全く耳を貸さず「ウチはこれで行きます」。もちろんブラックサタンは親分なので、もう最初から噛み合わない。犬と猫が会話しようとするようなモンです。
スカイアクティブを立ち上げた金井前会長とはさんざん言い合った。私の方が立場的にはるかに下ながら、それでも最後まで付き合って頂いた。金沢さんという番頭役の方も同じ。ブラックサタンときたら、違う意見を全く受け付けない。お客の声だって聞く気が無い、ということでしょう。今までコスパの高さに魅力を感じてマツダ車を買ってきた顧客も「不要!」とばかりバッサリ!
本来ならライバルより高い価格でクルマを売るなら、しっかりした予算を組んでブランドイメージを上げる必要ある。されどブラックサタン集団は”自分が信じる”良いクルマを作れば高くても売れると思い込んでます。ブランド作りの予算は減益のため節約するという。マツダはブランドイメージを高めるための予算を作る気無し。この集団のスポークスマンも「緊縮財政です」としか言わない。
そんなちっちゃい考え方でブランドイメージなんか作れるワケないでしょう! なんども書いてきた通りブランドは「良いモノを値頃感ある価格で出す」人気出たらブランドイメージ高めるためのアピール戦略を打ち、売れ行きに合わせ価格を少しづつ上げていく」というアプローチしかない。マツダって「良いと信じているので高い価格を付ける。売れなければ宣伝やブランド作りの予算を削る」。
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