中古車ギョウカイ厳しい

中古車ギョウカイが厳しい。景気悪いときは中古車かと思いきや、今までと状況違う感じ。まず乗り換える人の減少によって「中古車の元」になる下取り車が大幅に減少中。新車販売台数の減少=中古車発生台数の減少となるためだ。加えて3〜5年で乗り換えるパターンもググッと減った。走行距離少ない良質の中古車不足です。

加えて走行距離も多い。日本全体で慣らせば年間走行距離1万kmと言われるものの、こらもう毎日の走行距離極めて少ない軽自動車やコンパクトカーやサンデードライバーを含めたもの。景気悪化後、乗り換えをするユーザーの多くは、年間2万km近く走ってます。よって5年で10万kmというクルマだって少なくない。

一方、これまで乗り換えを推進するため「クルマの寿命は10万km」みたいなアピールをしてきた。したがって10万kmの中古車など極めて売りにくい。10万kmの中古車を買うなら、低価格の新車の方がリーズナブル。数少ない良質の下取り車は中古車業者に流さず、自らディーラー系の中古車センターで流通させてしまう。

また、日本で売れなかった7年落ち以上の低年式車や10万km以上の過走行車はロシアなどに輸出していたが、これも関税をイッキに高くされて以降、全く動かなくなってます。かくして中古車屋さんを覗いてみると、走行距離の多いクルマが急増中。それでいて決して安くないのだから中古車屋さんだって売りにくい。

今後どうなるか? 一台のクルマを長く乗るヨーロッパの如く、中古車市場は非常に小さくなっていくことだろう。今後、消費税が10%にもなれば「仕入れて店頭に並べて売る」という商売形態でなく、中古車のような「斡旋/紹介」になっていくハズ。これなら利益に対して消費税を払えばいいですから。

ちなみに輸入車などは換金を急ぐ人が多いらしく、けっこう魅力的な価格の中古車も出回っている。正月休みはガリバーやカーセンサーのWebで楽しんでみてください。

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2 Responses to “中古車ギョウカイ厳しい”

  1. ぱんだねこ より:

    こんにちは。今年もいろいろ勉強させていただきましてありがとうございました。
    業界としては、車が動いてくれないと困るは分かるのですが、7年から10年持つ車が一ヶ月に万単位で生産・売買されるのが不思議だと昔から思っていました。
    必要に応じて買う人から、見栄で買う人もまだいるのでしょうが、上下の波を繰り返すなら、一定の適正な流通量に落ち着いてくれる方が、いいのかもしれないと思いました。
    今後増えそうなEVは希少金属をたくさん使うので、なるべく長期間使うほうが良いと思います。とはいっても、その金属をガソリンのように燃やしてしまうわけではなく使いまわしもできるのでしょうから、その方法もそろそろ考えなければならないと思います。
    ディーラーやメーカーが、中古車に環境性能を追加してリビルトするプランがあってもいいなと思いました。

  2. 匿名 より:

    エコカー減税の効果などの政府の対策で新車しか売れなくなっていることが根本的な原因だと思います。
    安くて新しい車が買えるのにわざわざ中古車買うメリットはありませんから。
    今はメーカーから新車が売れないと、中古車市場もないわけですから仕方ないのかもしれません。

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