マーチに試乗させるな!
国内販売のTOPである片桐さんという役員が「自動車メディアの連中が先行発売しているタイで試乗したいと行っても絶対乗せるな!」と指令を出している次期型マーチを北京ショーで見てきた。片桐さんは仕上がり(品質)を心配しているようなのだ。率直な印象を書くと、何となく理解できる。
上のクルマのパネルの隙間の管理などをみると、初期ロットとはいえ相当厳しい感じ。ちなみに写真のマーチ、中国の工場で作られたシャシナンバー36番の個体です。下の写真はリアハッチの内張。鉄板と内装材の「面」が出ておらず、ハミ出しちゃってます。タイのマーチもこんな感じだったのだろう。
ハッチドアを開けた状態で後方から写真撮った
もちろんモーターショーに出すクルマは試作車。7月と言われる日本仕様が出る頃には、何ら問題ないくらいの仕上がりになっていると思う。日産開発陣の品質管理能力って高い。そんなことは片桐さんだって十分理解した上で「日本の連中に乗せるな!」と言ったんだろうから弱点は走りか?
『Jプラットフォーム』に問題あるのかもしれない、と考えていたら、北京ショーで開発を担当した人に話を聞くことが出来た。私は技術者の話を基本的に信じる。というかウソ付く技術者って絶対責任ある立場にならないです。すると「本来なら800kgくらいまで軽量化しようと思ってました」。
そういった点からすれば納得できていないけれど、1トンを大幅に下回る車重に抑えた上、ヨーロッパでもライバルとガチンコで戦えるボディの剛性感やステアリングフィール、クラスを圧倒する実用燃費を達成したという。「もちろんタイで販売しているマーチも自信あります。ぜひ乗ってみてください」。
う〜ん! だとすると片桐さんがなぜメディアにケンカ売るようなことを言ったのか理解できない。いずれにしろ私は現物主義。日本仕様を見て乗って評価したいと思う。ただ実用燃費につ
いちゃ相当期待してよさそう。ちなみにタイでは先週と今週でマーチのメディア向け試乗会をやっている。
時間があったらタイのディーラーで試乗してみようと思う。片桐さんの心配通り初期ロットは走りの点で買うのを見送った方がいいのもしれません。ちなみに海外で先行販売したクルマの試乗禁止処置、このギョウカイで長く仕事してるけど今回が初めてだし、聞いたこともない。
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このタイ製マーチが国内の厳しいユーザーに有無を言わさぬ品質で日本市場に上陸してもらうことを願っています。
大きな一石を投じることの意味を担っているクルマだと思うのです。
次期型マーチは非常に気になりますね、
画像を見ると『あれ?ヒドイ』と感じますが、
海外生産車(初期のUKデュアリス)では、
かなり痛い目にあっているので今回は
きっと全ての問題を克服してくれますよね。
ところで、
『Jプラットフォーム』とありますが
『Vプラットフォーム』ですよね?