叔母の近況
12時〜16時まで叔母が入っているグループホームの家族会。グループホームとは、認知症のご老人を預かってくれるトコロの中では最も恵まれた環境だと思う。8畳程度の自分の部屋があり(洗面所付き。TVの持ち込み自由)、出ると共有スペースになっている。買い物にも連れて行ってくれます。
中野に居るときはTVを見てない時の半分くらいの時間を怒って過ごしていたが、すっかり穏やかになった。もはや「帰る」とも言わなくなっている。居心地がいいのだろう。叔母に会い行った人は皆さん「凄く穏やかになった」と驚く。結果的に最も良いチョイスだったかもしれないな、と思う。
叔母はムカシのことなら明確に覚えているも短期記憶が全く無いという症状で、7ヶ月入院したことなどサッパリ忘れている。幸い入居者の中に叔母と同じような状況の人がおり、朝から2人でずっと同じことを繰り返し話をしているそうな。お互い聞いたことはすぐ忘れるから、全く飽きない。
ただこういった環境は幸せだと考えます。叔母のグループホームは1フロア9人の3フロアで27人。ここに22人のスタッフがいる。それだけ手が掛かる、ということでもある。4人家族で1人のお年寄りの面倒を見るような環境なら問題ないと思うけれど、親と子供の数が同じだと実質的に働けまい。
とは言え自分の親だと捨てることも出来ないだろう。そのプレッシャーの大きさたるや、想像に難くない。私の場合、叔母なので最悪になったら諦める(生活保護状態)ことも出来ると思う。だからこそ「頑張れるところまで頑張ればいいや」という精神的なリリーフバルブがある。そうじゃなければ辛いだろうなぁ。
団塊の世代の先輩方のお子さんは、半分以上が未婚で定職を持っていないという。団塊の世代が認知症になったり寝込んだりしたらどうなるのだろうか? とうてい社会じゃ支え切れまい。これ以上年金や健康保険が高くなったりしたら、遵法精神100点の私もさすがに払う気が無くなる。
ということを30歳前後の人に話すと「なんとかなると思います」。徹底的に幸せだ。
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自分ところは、今は母と同居。
カミさんと戦争が時々起きて、仲裁に奔走しております!笑
戦争が起きるくらいに元気な方がいいのかも?苦笑
ブログを拝見しているだけの無責任な者ながら、叔母上のことは気になっておりました。私も定職はありますが、自分ひとりで両親並びに自分の今後を考えると、暗澹たる思いと無力感しかない毎日です。
本当に多方面の情報を貰えて助かっております。有料での情報発信が実現できることと、タイでのお二人の再びの活躍を願っています。
うちの両親もまだまだ元気。
不謹慎かもしれないが、自分はぎりぎりまで元気で
後腐れなくポックリと逝きたい。
延命はいらないと宣言してあります。
とにかく、身の回りを常々綺麗にして置かなくては…
対策は、一夫多妻しかないかと
認知症の方の生活の場をどこにするかはケーズバイケースで決めていくしかないことだと思います。グループホームでお仲間がいてスタッフの方がいてとても穏やかに不安なく生活されている方もいますし、住み慣れた自宅が良いという方も当然いると思います。ただグループホームの費用が年金ではまかなえないケースが殆どです。経済的事情で本来望ましい選択肢が選べなくなってしまうのは政治の問題だと思います。豪華でなくても良いので軽費グループホームみたいなものが追加費用なく選べれば良いのかも知れません。