日本政府が日産とホンダの合併を仕組んだとフィナンシャルタイムズが伝えた。ありえない!

ブルームバーグは突如「日本政府関係者が昨年末に日産とホンダの合併を仕掛けた」と報じた。中身は激しく薄い。ネタ元を(英)フィナンシャルタイムズとしており、経営会議に掛けられる前にポシャッたとしてます。話としては面白い。例えば日産って日本だけじゃ動かせない。したがってフランスと相談の上か、ルノーと日産を切り離すか、ということである。

ただ日本政府(経産省ですワな)だってホンダの経営姿勢は認識していることだろう。ルノーがくっついていたら最初から話にならんです。ということは日産とルノーを切り離すという算段をしていた、ということになる。ただ新型コロナ禍により状況は全く変わった。昨年末の時点だって日産の経営状況を見たらホンダはエビのように逃げることだろう。

このニュースの面白いところは細かいブブンじゃない。やはり日産の将来を経産省が案じているということでしょう。日産とルノーの関係も日本とフランス政府が作り上げた。その時と同じく今も経産省は日産をどうしたらいいか考えているワケです。この話、いいか悪いかという論評無し。20年前、経営破綻状態だった日産を健全にしてくれたのは経産省だ。

少しばかり見当違いだったのがホンダに声を掛けたこと。ホンダという企業、経産省の言うことなんか全く聞かない。いや正確に表現するなら表向きは経産省や国交省の指導を受けるだろうけれど、根っ子は反骨精神に溢れている。極論を書くと、経産省に強い強いプレッシャーを掛けられ自由を失うくらいなら本社をアメリカに移し、日本抜きで企業存続を図ることだろう。

現在残っている自動車メーカーで日産と合併出来そうなのは‥‥無いと思う。むしろ現状で経営改善を図るのがもっと良い方法かと。財政状況は20年前と決定的に違う。売れそうな新型車も多数控えている。ということでブルームバーグのニュースが話題になるかもしれないけれど、日産とホンダの合併はありえないです。ホンダは政府の言いなりに絶対ならない。

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