トヨタ、2022年の販売台数でVWに大差を付け優勝! 国内選手権はホンダ2位で日産との差を広げる

2022年の世界生産台数が発表された。驚くべきはトヨタの台数。単独で903万台! 傘下のダイハツと日野を含めたら1061万台となる。2021年の1050万台を超えたのだから凄い。VWはアウディ、セアト、シュコダ、ポルシェなど全て含めた台数で826万台! 200万台以上の大差を付けた。GMやルノー日産、ステランティスなどはまだ成績発表してないが、700万台以下かと。

トヨタは2023年について「トヨタ単独で最大1060万台。10%の下振れは想定」としている。それでも2022年の実績は大きく超えるということなんだろう。もっと言えば、2023年についちゃVWもGMも厳しい。ハイブリッドのような燃費の良いパワーユニットを持っていないし、電気自動車の売れ行きも伸び悩む。テスラやBYDに代表される新興勢力にシェアを奪われる一方かと。

国内選手権は日産がホンダに差を広げられた。ホンダの世界生産台数387万台に対し、日産325万台。背中を見ると318万台のスズキ(2021年比で11%伸ばした)が居る状況。ルノーとの関係を見直すというけれど、それで良い方向に行くのか不明だ。というのも最近の日産、クルマが良くなったので売れ行き好調ながら、顧客第一主義に逆行しているように思う。

例えばARIYA。登録台数は3~5月こそ1000台近くまで伸びたものの、8~11月まで二桁に留まっている。そもそも発売から1年経つのに、FFの標準電池搭載量モデルしか出てこない。どうなっているのか全く解らず。国内販売はラビリンス(迷宮)に入り込んだが如し。ルノーとの関係が薄れれば企業規模も小さくなってしまう。ホンダのような稼ぎ手(2輪で3分の1の利益)もおらず。

トヨタがフル生産を始め、世界規模で電気自動車の販売台数増えて行くと、既存のメーカーはシェアを奪われる。ホンダも日産も、本格的に電気自動車の生産を始めるのは2026年あたりから。いろんな意味でフルパワーを使って世界と勝負しなければならない。このままだと「ホンダと日産が組むか」みたいな話も出てきちゃうかもしれません。

<おすすめ記事>

3 Responses to “トヨタ、2022年の販売台数でVWに大差を付け優勝! 国内選手権はホンダ2位で日産との差を広げる”

  1. 猫まんま より:

    欧州勢は電気自動車が普及するまでも無く勝手に自滅してるような気がします。それで電気自動車メインになれば庶民は安い中国車しか買えなくて中華に乗っ取られるのが欧州の将来かと。今からでも遅くないからトヨタに頭下げてハイブリッドの技術分けてもらってハイブリッドメインで行けば良いのに。どう考えてもいきなり電気自動車に移行は現実を無視しすぎですね。バッテリーに革新的な進歩が起きてコストが下がらないと価格が下がりませんからね。日本のように国土が狭ければバッテリー少なくして価格を下げるってのが出来るけどEUで航続距離200kmじゃ使い物にならないでしょう。そう考えると電気自動車は日本にこそ向いているのかもしれませんね。まずは軽自動車EVを普及させるのが良いのかも?

  2. CX-60 より:

    結局、EVで後れを取っていると言われるトヨタが優勝でした。もちろん、欧州、中国だけのデータではありませんが、全体としてトヨタの車を欲しているという事が良くわかります。数の正義で言えば、トヨタが正しいです。そのことが欧州にとって脅威であることもわかります。
    トヨタは欲しい人に向かって車を作っているのだし、その中にEVが含まれないのだから、車を欲しいという人の中で、EVがほしいとか厳しい規制を良いと思っている人はほとんどいないのではないかと思います。
    中国の新エネルギー対応車向けの補助金が終わるというニュースを聞きました。また新しく予算を取って2023年も補助金出すのではないかと思いましたが、中国のBEVメーカー幹部は2023年当初は厳しくなるだろうと言っていました。
    いままでEVを引っ張ってきた中国に、その補助金がなくなるなんて本当なのかなと思いました。そうしたらやっぱり便利なPHEV/HEVに戻ってしまう気が。。。

  3. z151 サンバー愛好者 より:

    一般メディアでは「下振れ」の心配ばかりしていますが、私は「上振れ」もあるのでは?と予想しています。
    うちの会社も部材調達は依然綱渡り状態ですが、もう長期でこんな状態なので見込みで発注しているし、その見込みの精度だって相当の精度で行なっています。
    1年以上に延びた納期が翌月まで短縮されるかは未知数ですが、年の瀬が見えてくる頃は改善傾向に向かうのではと個人的に考えています。

    長納期が解消されてきたとしたら、今度は「どう商品を買ってもらうか」に移ってくると思いますが、ここで地味な筋トレみたいに商品をブラッシュアップしてブランド価値を高めてきた会社に一番恩恵がくる訳で。
    クルマみたいに数百万円の買い物するのに「必要なアレコレが全てオプションで見積もったらオプション代100万円以上」とか「契約して手付金まで打ったのにあとから抽選販売になった」とか。
    「おかげさまで人気があるのでビタ一文値引きしません」とか。
    フロアマットはおろか数千円単位の端数すら揃えることができない商談なら、もう「買うな!」って断られている心持ちになることも。
    フタを開けてみたら「トヨタが7割」なんてことになっちゃうと寂しいです。

コメントを残す

このページの先頭へ